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日記695日目 


2009.03.31
Tue
11:00

「最近、管理人がデレが足りないと言っていたので、シャマルをお姫様だっこしてみたよ。3秒で気絶したけど」
「義手までつけて嫌がらせなんざあ、レベルが高いぜ親父ぃ……」
「はは、シャマルに嫌がらせするならば、おぞましい行為だって我慢するよ。正直、落っことしてやりたくてたまらないんだけどね」
「じゃあ、なんで抱いたままなんだあ?」
「それはね、きっと目を開けたとき、お姫様抱っこしたままだったら、シャマルがそれはそれは壮絶な顔をしてくれると思うからだよ。その後落とす」
「ほんとに親父は嫌がらせのためなら労力をおしまねえ……」
「よく考えれば私はスクアーロにデレデレなのだから、私とスクアーロを書けばよかったんじゃないかな?」
「俺、親父にデレる気一生ねえぞお……」
「しかし、あれだね、スクアーロがデレとか言ってるととてもシュールだ」
「親父がメタなこと言うからだろうが!!」
「なんのことだかわからないよ? 私はジャポーネのコミックを見て勉強しただけだから」
「しょっぱなで管理人とか言ってんのにかあ!?」
「スクアーロはツッコミが上手になったね」
「なりたくなかったけど、なっちまったよ!! ああ、速くシャマル起きてくれええええ、俺だけじゃつっこみきれねええぇぇぇ!!」 



 デレ強化週間とかやりたいかもしれないけど、きっとやらない。


微ネタばれ感想。

・落馬は危ないから、こけるなら乗らない方がいいよ!!
 まじでまじで!! 首の骨折れる!(リアルな心配やめろ
・りょったんと獄の新密度が上がってて、山本すごいてんぱってる。
 落ち着いてるように見えるのは、心の内の嵐を隠しているようにしか思えない。
・ツナは本当に一流の調教師。獄もすっかり飼いならされてます。
 将来が楽しみですね。
・女の子組のかわいさに胸きゅんする。
・ディーノはやっぱり、スクアーロとの関係的に弱い立場だとわかった。
 かわいそうなディーノ。地位的にはディーノ方が偉いのに。
 寝とられ男は大変だね。

・スクアーロが全部持ってった!! どうやって海を横断してきたんだとかいろいろ考えたけど、スクアーロがかわいくてかっこよくて美人なら問題ない。
 萌え。
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category: 日記

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日記694日目 


2009.03.30
Mon
22:05

「レプレちゃん、大事なものには名前を書くのよ」
「はーい!」
「レプレちゃんのお名前は……」
「ねえ、ルッス」
「ん、なあに?」
「パパンのお名前って、どう書くの?」
「え、ボス……? ボスはこうよ……Xがね、二つも入ってて……」
「ちょっといってきます!!」
「あら、レプレちゃん!?」



 数分後。



「う゛お゛おぉぉぉい!!」
「あらスク……ぶっ!! その顔どうしたの……っ」
「寝てったらレプレの奴にやられたあ!! レプレの奴はどこだあ!!」
「ぷっ……しっしらないわ……ぷふ……帰ってきてないの……」
「ちくしょう!! 落ちねえ!! 躾てやるうう!!」



「だって、ママンはパパンの大事なものだもの♪」

 少女は、マジックをもって自分の行動に満足した。
 母の顔、でかでかと拙く書かれたのは

[XANXUS]



 レプレちゃん家出物を書こうと思ったんですが、脳内で落ちが気に入らなかったので、練り直しのためにこうなりました。
 ちなみに、いくつか、パパンとママンに自分の名前を書くオーソドックスなものから、自分にパパンとママンの名前を書く、パパンとママンにお互いの名前を書くなどのオチにバリエーションがありましたが、なぜか指が「デレ展開禁止」というような流れでこうなりました。
 パパンとママンの名前お互いに書いたらパパンとママンじんわりほのぼのしちゃうじゃないか!
 その場合は、手首に書く予定でした。
 いや、デレ展開大好きです。
 でも、なぜか指が勝手に……。 
 指に何かのりうつってるのか……?(いや、お前の性根のせい
 


 ジャンプがあれであれであれで。
 まとまらないから明日!!



 昨日のネタを見ていたら、白蘭が
「グー君、僕にもレオくんみたいにバカって言ってみて?」
「はあ……いいんですか?」
「いいよ!」
「それでは……ばーか」
「ちっちがう!! そんな冷たい眼で見下すようにじゃなくて、あと、伸ばすとなんかひどい!! 傷ついた!!」
「(白蘭様はこうなることをなぜわからないんだろう……マゾなんだろうか……)」
 ってなるのを思い浮かべた。
 でも、短文カウントするほどじゃないと思った。
 デレに憧れるけど、ツンしか返してもらえない白蘭かわいそう。だが、そこがいい。
 ちなみに、てんぱると骸は罵倒ボキャブラリーが大変乏しくなって「ばーか!! 綱吉くんのばか!! ばかばかばか!!」ってなると思う。 余裕の時はもっといろいろ罵倒できるのに、急に幼くなると萌え。
 ツナは、中学生までは罵倒ボキャブラリーが低くて、やっぱり「なんだと、骸のばかばかばか!!」な同レベルなのに、成長すると急に罵倒ボキャブラリーが高くなって骸を泣かせるようになります。でも、泣いてると同時に骸は興奮してるから問題なし。グー君はこうして、ツナを師匠にすることで、歪んだ愛の継承もするのでした。
 なんというバッドエンド。嫌な連鎖が……。
 関係ないけど、グーくんはツンしすぎてデレのタイミングがわからず、デレし逃しそうだと思いました。
 そして、白蘭もデレになれてないからうっかりデレをスル-しちゃって、もうグー君がデレることを放棄して諦めちゃうんじゃないかな。
 こう、ちょっと甘えて背中にひっついてみたら
「まっ待ってグー君!! ごめ、ごめん!! 仕事するから裏投げはしないで!!」
 とか言っちゃって、裏投げされれるような。
 骸はデレられたら「クフフ!! 罠ですねー!!」とか照れ隠しします。そして照れを見抜かれる。「はいはい、ツン照れツン照れ」

 うーん。
 うち、ツンサイトだ……。


 アイラブユーバトンにご反応いただく方が多くてうれしいです!!
 皆様センスがあふれまくってて私は羨ましくてたまりませんでした……。
 ああ、すごい、どうやったらこんな言葉をひねり出せるんだろう……悪魔に魂を売り渡せば私でもあるいは……。

category: 日記

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日記693日目 


2009.03.29
Sun
00:34

 あっついてる。
 両手がふさがってるときに気づいたから、思わず舌で舐めとった。
 まあ、そこまではよかったんだけど。
 舐めとったのが、レオの顔についてたソースだったから、レオがものすごく怒った。
 顔を真っ赤にして、眉を八の字にして、頬を押さえたまま小さい口をいっぱいに開けるものだから、すごくかわいい。
 親切心のつもりだったのに。

「ななななんあ、なんで顔を舐めたんですか!?」
「ソースついてたから」

 ソースのもとであるハンバーガーを、うちも口にいれながら言ったら、レオは更に怒った。
 いつもは温厚だけど、意外とレオはすぐ怒る。殴ったり、蹴ったりとか、暴力は振るわないけど、ずっと俺に説教してくる。
 そういう顔も声も嫌いじゃないから、うちは基本的にレオのお説教は聞いていた。
 でも、うちの思考はすぐさまあちこちに飛んじゃうから、レオの声を聞いてて気持ち良くなってきたら、レオの頬の感触が舌に浮かんできた。 
 つるんっというか、さらっというか。
 レオの肌は子どもみたいで、柔らかくて、ソースの味の中にやっぱり人間らしいしょっぱさがあった。甘そうなんだけど、しょっぱいというのが意外だ。感触とか、すごくいい。指で触ったときもちいいと思ったけど、舌で舐めるのもよかったから、もっと舐めたいなーっと思ってレオの口をみたけど、もうソースはついてなかった。
 ただ、ハンバーガーはレオの口ではなかなか一気に食べられないので、半分くらい残ってる、まだチャンスはあるだろう。

「聞いてるんですか!」

 レオがそうどなったから、うちはうんって頷いた。
 聞いてたけど、覚えてないから、言えって言ったら返せないけど。
 ああ、モスカがきっと録音してたから、それを聞こう。ナイスアイディア。
 うちはもそもそ残りのハンバーガーを食べて、包み紙をくしゃくしゃ丸めた。レオが買ってきたジャンクフードだけど、おいしい。
 レオが溜息をつく。
 これはいつものことで、がくりっと肩を落としたかと思えば、ハンバーガーをとって、ぱくっと食べるのを再開した。
 うちはいつソースがついてもいいように、じっと見つめる。
 両手で持って、丁寧にちょっとづつしか食べれないから、小動物みたいでかわいい。いや、別にさほど小動物をかわいいと思ったことはないから、レオがかわいい。でも、小動物に似てる。
 モスカもかわいいけど、レオのかわいさとはやっぱりなにかが違う。
 考えながら見ていると、またレオの顔はみるみる赤くなって、見ないでくださいって小さい声で言った。
 ぺろりと、唇のソースを、レオは自分で舐める。ああ、しまった、逃した。レオの唇も、柔らかくて甘そうで、舐めたら気持ちよさそうだったのに。でも、レオの舌も小さくて、ちょっと色素が薄くて、ピンクのなにか生き物みたいでかわいいなあ。生き物をあまりかわいいと思ったことがないから、レオがかわいいんだけど。
 そう思うと、無性にキスがしたくなってきた。
 してもいいかな。怒るだろうな。できるだけ深いやつがしたいなあ。したことないけど。

「あの、見ないでください」

 ちょっと大きい声でレオが言う。
 両手で紙包みをくしゃくしゃして、持ってきた袋の中にうちも分も一緒に入れる。
 もちろん、口のまわりにはソースはついていなかったから、うちは舐めるチャンスを失った。

「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした」

 ジャポーネのまねをして両手を合わせれば、レオも一緒に手をあわせた。レオはうちをまねしたわけではなく、なんとなく最初っから習慣として身についているらしく、東洋人っぽい容姿にそれはすごく似合っている。
 日系らしいから、たぶん、ご先祖さまらかの習慣を受け継いでいるのだろう。そう思うと、すごくエキゾチックでうちは好きだった。

「2日ぶりに噛んだ」

 ここ2日ほど、ぜりー系か栄養ドリンクか飴しか口にしてなかったから、そう言うと、レオは少し怒ったように眉をつりあげる。

「ちゃんと食べないとだめですよ」

 そうと知っていたらもっとちゃんとしたものをもってきたのにっと、レオは言いながら、溜息をつく。
 別に、ハンバーガーは手軽で好きだし、レオがもってきたものに文句を言うつもりはないからいいのに。
 むしろ、レオがいるならそれでいいわけで、その上、差し入れをもってきてくれるなんて、すごくうれしい。
 うちはそれを率直に伝えたくて、ちょっと考えた。

「今度、食べたいものがあれば持ってきます、なにがいいですか?」
「レオが食べたい」

 あっ。
 なんか、いろいろ飛ばした気がする。
 ちょっと違う気がするけど、まあいいか。
 見てたら、レオは、何の反応もしなかった。あれ、珍しい。

「レオ?」

 声をかけた瞬間だった。
 レオは今日一番真っ赤になって泣きそうな顔をした。
 ちょっとびっくりして、なんか、モスカが情報処理に失敗したときみたいだなっと思っていたら、こけそうな勢いで立ち上がる。
 あっと思って腕を伸ばそうとしたらそれよりも早く逃げられた。意外とレオは素早い。
 なんかうちに言おうとしているけど、口をぱくぱくさせて震えるだけで何も出ない。
 ぎゅって目をつぶったから、泣くかなっと思ったけど、泣かない。

「すぱなさんの」

 うん。

「ばか」

 そう言って飛び出した。
 ものすごく速い。
 うちは引き留めたかったけど、立てなかった。
 だって、やっぱり、レオ。


「かわいすぎる」

 

 デレ書こうと思ったら、無口むっつりをだらだら書いてしまいました。
 リク終了第一弾がこれかよ。
 頭の中でだらだら考えてるスパナも好きだけど、何も考えてなくて、その刹那切な口に出すのもいい。いっそ、レオくんの前だとフル回転でいやらしいことを考えていてもいい。そして、なにも言わずやらしいことしちゃえばいい。
 ばかっていうレオくんかわいいよ、かわいいよ。
 グーくんだったら「このど変態言語センス親父並」とか照れ隠しで言っちゃうけど、レオくんなら「ばか」だよね。
 誰にも通じない萌を語る。
 とりあえず、スパナはレオくんがかわいくてかわいくてたまりません。
 生き物をこんなにかわいいと思うのは初めてで、いつも新鮮だと更にいい。



 最近の管理人は、物の名前の一音だけとって繰り返すから、大変きもい。
 飼い犬は「み、み」だし、ぴくしぶは「ぴ、ぴ」だし、妹は「い、い」とか言う。
 しかし、前はのすけとつけるのが癖になっていたので、まだましだと思われる。
 「みこのすけ(犬」「妹のすけ」「母のすけ」「父のすけ」とか言ってたから異様だった。
 次、自分の中でなにがはやるか心配であり、ちょっと楽しみでもある。


拍手れす。

旭人様
感想ありがとうございます!!
 お気にめしていただけたようで安心しました!!
 なんだか、リクは全体的にみんなデレで書いたように思います。
 ツナの前では、いろいろなものがかわいくなりますね。さらに奈々ママンのものだと、あらゆるものがかわいくなると信じております。

 アイラブユーにご回答ありがとうございます!!
 「このまま死んでしまいたい」とか、死んでもいいって思えるのも愛ですよね。スクとか、山本とか、そんな感じそうです!!
 四迷訳も、漱石訳もどっちもロマンチックですてきです。それくらいのセンスがあれば……(ない


サコ様
いつも読んでいただきありがとうございます!!
 うちでは、全体的にキャラがかわいそうな人となっております……すみません。
 スクアーロやボスはもちろんのこと、テュルシャマコンビも愛していただけてうれしいです!!

 アイラブユーにご回答ありがとうございます!!
 アイラブユーバトン、すてきですよね!! 一目ぼれでした!!
 私の回答は不穏でしたけどね……。全体的に変な子ばっかりですいません。
 「心に花が咲きました」や「春を見つけました」はきれいですね……おっしゃるとおり、春にぴったりで、桜の花の前で優しく言っているイメージが浮かびますね。


霄様
ご感想ありがとうございます。
 白蘭が、今日はなんの文句も言われないために努力しているのを考えたら、皆がざわざわし始めたのでああなってしまいました。でも、明日からは元通りなので、皆を泣かせます。
 とりあえず、来年も一緒に誕生日を祝えるならば、隊服じゃない白い服を着せてハッピーバースデーウェディングも……いや、正チャンに全力で止められそうです……。
 会までいけず、申し訳ございませんでした。
 でも、うれしい感想をいただけて光栄です。
 これからも、愛想が尽きるまでは見守ってやってくださいませ!

category: 日記

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日記692日目 


2009.03.28
Sat
00:45

「今日は世界の終りかもしれません」

 っと、やけにレオナルドが深刻な顔で言ったものだから、スクアーロは首を傾げた。
 普段温厚で穏やかなレオナルドが深刻そうな顔していたので話しかけたのだが、出だしはなんともよくわからないもので、スクアーロは続きを待つ。

「実は……」

 レオナルド自身もきちんと心の整理がついていないのだろう、少々困ったように視線をさまよわせ、言葉を濁らせる。
 一度目を手で覆い、信じられないものを見たと首を振る。
 そして、夢ではないかと一度自分の腕をつねって、溜息。

「大変なことがおこったんです」
「おう」
「未だに僕も信じられないんですが……」

 やっと本題に入ろうとしたとき、扉が開く。
 そこには、レオナルドと同じ深刻な表情をした正一が立っていた。
 信じられないものを見たとばかりに顔を青ざめさせ、口を開く。

「今日は世界の終りかもしれない」

 言ったことがこれまたレオナルドと同じことだったので、スクアーロは眉根を寄せるしかなかった。
 とりあえず、レオナルドよりも動揺し、困惑しきっている正一をなだめながら、訳を聞こうとソファに座らせた。
 正一は一度眼鏡をはずし、瞬きをする。眼をこすって、眼鏡を拭き、かける。

「大変なことが怒ったんだよ」
「おっおう……」
「未だに僕も自分が見たものが現実なのか、徹夜と胃痛による幻覚なのかはっきりしないんだけど」

 っと、訳を説明しようとしたところで、また扉がばんっと開いた。 
 そこには、わなわなと震えるユニが、γに倒れないように支えられて立っていた。
 小さな体は今にも砕けそうで危うい。
 何か言いたいが、うまく言葉が出ないのだろう、奇妙な表情をするユニを、γがフォローした。

「ああ、お三人さんお揃いで……今日は世界の終りかもしれないぜ……」

 またまた、同じような言葉が飛び出すものだから、スクアーロはこれはなにかのどっきりではないかと疑ってしまった。
 しかし、γはともかくとして、レオナルドも正一もユニもそういう冗談を好むタイプではなく、表情があまりにも真剣過ぎたため、ないとは思うが、よくわからない。
 この3人を動揺させるよっぽどのこととはなんなのだろうか、とにかく話を聞きだそうとなだめてソファに座らせたところ、γが口を開く。

「俺も、お姫様から聞いてなければ信じられなかっただが」
「おう……?」
「実はとんでもないことが起こってしまったんだ」

 っと、いうところで、廊下を複数の足音がどたばたと駆けてくる音がする。
 もしやっと、スクアーロが思い、首をめぐらせれば、あんの場、扉が勢いよく開いて、数人の桃色の髪の少女たちが息も荒げて飛び込んできた。

「お騒がせして申し訳ございません、至急お伝えしなければいけない大変なことが……」 

 もう、いい加減、そろそろ内容を教えてくれないだろうか。
 スクアーロはちょっとした疎外感の中で、もどかしげにそう思った。



「あのさあ、皆どうして僕が仕事を終わらせたくらいでそんなに驚くのかな……?
 僕だって、たまには働くんだよ、たまには……」



 その言葉を聞いた時、スクアーロも「ああ、今日は世界の終りかもしれねえなあ……」っと本気目に思ってしまった。
 いつも仕事をためてはレオナルドに怒られ、正一が胃を痛め、ユニがフォローしてきた白蘭が、仕事をした。それは、センセーショナルな事件としてミルフィオーレを走り、隊員たちに、すわ、今日は世界の滅亡の日か、ラッパの音がしないかと慌てさせたものだ。
 白蘭の執務室に入れば、いつもは雑然と山のようになっている書類も机の上になく、のんびりとココアを飲む白蘭がいるだけだった。
 スクアーロは、あの山をすぐに片づけられるなら、普段からその半分の力でいいから働けば誰も困らないのにっという一種のまもとなことを考えながら、問う。

「なっなんで仕事したんだあ……?」
「まるで僕が仕事しちゃいけないみたいに聞こえるけど……仕事しなくていいなら、明日からしないよ!!」
「「してください!!」」

 泣きの入ったレオナルドと正一の二重奏に、白蘭は唇を尖らす。

「だってさ、今日は仕事があるからって、怒られたり、止められたりしたくなかったから」

 にっこりと、白蘭は笑う。
 そして、スクアーロをまっすぐ見て、言った。


「スクアーロの誕生日だから」


 おめでとう。
 その言葉に、ざわっと、周囲の雰囲気が変わった。
 全員の視線がスクアーロに集まる。
 しかし、その中で一番驚いているのはスクアーロだった。

「……今日、俺の誕生日だったかあ……?」

 慌てて正一が時計の日付部分を見る。
 3月13日。

「あ!!」

 徹夜続きですっかり日付が狂っていた正一が顔をゆがめる。

「スクアーロの、誕生日だ……」
「珍しいね。僕が覚えてて正チャンが覚えてないの」
「いや、最近徹夜続きで……あなたが開発部に何か変なものを頼むからスケジュールが……」
「……とにかく、仕事終わったから、皆でお祝い会しよう!」

 戸惑っていた面々であったが、皆、それぞれ顔を見合わせたりしながらも、笑って頷いた。
 それぞれが自分の役割を振られなくてもわかっているのだろう、動きだす。
 そして、口々に固まるスクアーロの横を通り過ぎるとき、祝いの言葉を贈った。

「おめでとうございます、スクアーロ様」
「おめでとう、スクアーロ、忘れててごめん」
「おめでとう、スクアーロ……白蘭様ったら、私にも今日まで内緒だなんて、ひどい……」
「おめでとさん」
『おめでとう』
「開発部の人に作ってもらった花火打ち上げ機とか使って派手にしようね!!」
「そんなもの作らせてたんですか!?」
「スクアーロのためだから☆」

 そんなことを言いながらも、部屋の中、スクアーロと白蘭だけが残る。

「本当はね」

 広い部屋の中、白蘭の声が響く。

「皆でサプライズパーティーで、スクアーロをどっきりさせよう、とも思ってたんだけど」

 僕が一番最初に、おめでとうって言いたかったから、皆に内緒にしちゃった。

「正チャンに一番とられたくなくて、色々細工もしたんだよ」

 嬉しそうに笑いながら、やっと硬直がとれて呆れ顔のスクアーロへと近づく。

「おめでとう、君が生まれてきて嬉しいよ。今、君がここにいてくれてうれしいよ――来年もいてくれたら、もっと嬉しい」

 どこか、含みのある言葉。
 しかし、スクアーロは裏を読み取らず、ただ純粋な言葉として聞いた。

「さ!! きっとチェルベッロの子たちが料理とか支度してると思うから、リクエストしにいこう!!
 マシマロケーキとか。マシマロ料理とか!!」
「ケーキはともかく、料理は甘過ぎると思うぞお……?」
「えー、おいしそうなのにー」


 催された誕生日会は、なぜか思ったよりも隊員が集まってしまい、大きなものとなった。
 主役だからと何か手伝おうとするところをチェルベッロの少女たちに止められ、ただなんでもない祝いの言葉を贈られるたびに恥ずかしがり、即席とはいえ、大量のプレゼントに押しつぶされそうになったが、スクアーロは無意識に笑っていた。
 しかし。



 楽しいお誕生日のお祝いは、そのあと、なぜか3日に渡って続けられたという。



「なあ、3日もやったら、誕生日って言わなくないかあ……?」
「うん、実はね、ミルフィオーレも、ボンゴレに負けず劣らず、お祭り好きなんだ……」



 前ふりが長くなりすぎて、前ふりで終わってしまった……。
 だけど、らすと-!!
 お付き合いありがとうございました!!
 白スク+ミルフィスクでお祝い会、ほのぼのでしたー!! ほのぼの……?
 ギャグとほのぼのって、紙一重で難しいと思うんです(おい
 そういえば、アニメ見るまで、ずっとチェル娘たちは白髪だと思っていたんですが、ピンクでしたね。まあいいか。うちではなぜか、ミルフィスクのときのみ、スクアーロとチェル娘の兄妹説をプッシュさせていただきます。姉弟でも可。
 理想とは違ったかもしれませんが、霄様にお捧げさせていただきます!!

 ここで、もしも一滴のシリアスをいれるとしたら
「あれ、去年まで俺、誕生日どうしてたんだあ……?」
 っといれるところでした。
 去年までは、黒い中でのお誕生日……。

category: 日記

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思わず 


2009.03.27
Fri
14:27

 初めて、自主的に回されてもないのにバトン拾ってしまいました。
 だって、ぞくっときたんですよ!!(いい意味で
 こっこういう詩的な表現が大好きというか。
 まあ、見ていただければわかるんですが。

『「I LOVE YOU」を訳しなさいバトン』

 なんですよ!!
 一見、「?」って思ったんですが、内容が。

ルール 
 その昔「I LOVE YOU」を夏目漱石が『月がキレイですね』と訳し、二葉亭四迷は『わたし、死んでもいいわ』と訳したと言います。
 さて、あなたなら「I LOVE YOU」をなんと訳しますか?
 もちろん「好き」や「愛してる」など直接的な表現を使わずにお願いします。



 萌え!!
 文字書きとして萌える!!


 うちで「I LOVE YOU」を訳すとしたら……「一緒に不幸になりましょう」……? KOEEEEEEEE。
 なんというヤンデレフラグの上に、ロマンもなにもないです。
 直球でただの怖い人です。
 あるいは、「隣に座っていいですか」……とか。分かり辛い……以前にセンスがない……いかん、夏目漱石くらいセンスがほしい!!(なんという無茶、わがまますぎる。
 うーん、「隣に座ってくれませんか」って乞う方が私的にI LOVE YOUっぽいかな。
 文字書き様に回したい!! 否、絵描き様でも回したい!!
 ぜひ、誰か拾って答えてください!!
 そして、教えてください!!
 見てー、ききてー!!(悶えるな
 
 というわけで、無差別にばらまいてみる。
 やりたくないなら、スルーでも全然構いません。
 むしろ、俺の欲望なので、スルーの方向で。

▼バトン回す人(この項目は捏造
 エチャにきたことある人に容赦なく回すぜ!!
 でも、書ききれないから、一部だけ。後、最近遊戯王を更新していないので、リボ中心で。

いろは
日向さん
深夕様
板橋様
みう様
蓮華様
うご様
后月零様
曳杜ユキ様
日向様
log様
流月様
壱宮郁様
水野麗斗様

 このバトン、はやればいいのに!!
 後、答えてくれる方も募集。
 ぴんっときたら短文に書いたりします。その際、引用させていただいた方のお名前とかいれさせてもらいます。名無しさんでもOKです。
-- 続きを読む --

category: バトン

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日記691日目 


2009.03.26
Thu
22:38

「えーっと、初めまして、テュールさん」
「私にとっては久しぶりだね、さわだつなよし。ふむ、大きくなったとは思うが、やはり、ジャポーネは背が低いね」

 美しい男は、平凡な少年に笑いかけた。
 それはそれはうっとりするほどきれいな微笑みであったが、人並み外れた感覚を持つ少年は、ぞっと震えて、同時に、なんだか納得したように神妙な顔をする。
 男は、少年の表情からなにか読んだのだろう、微かに低い美声でつぶやいた。

「運がいい、君は、どうやら母似らしいね」
「はっはい?」
「もしも、君が父親似だったら」

 冷たい空気が、頬を掠めた。
 少年が、震えた。
 思わず、数歩下がってしまうほど、怖い。だらだらと、冷や汗が流れる。
 絡みつくような、殺意が空気を満たす。

「ぶち殺してたぜ、人を見透かすなって、な」
「ごっごめんなさい!!」

 慌てて謝れば、なにかがひっかかったのだろう、すっと、殺意が引く。

「あがりなさい。私が彼女に頼んでいたものは生モノだから、傷んだら危ないしね」
「はっはい……」

 少年は、一度自分の手の中にあるものを見下ろした。
 白い、少し大きめの箱の中、微かに中身を重さで確かめる。
 そして、首をかしげた。
 なぜ、これを男は、彼女――少年の母に頼んだのだろう。
 さっぱりわからない。
 だが、言葉に逆らうわけにもいかず、足を踏み入れた。



「……あんたら、なにやってんだあ?」
「あ?」

 彼が扉を開けると、黒と茶色の瞳と目が合った。
 そうすれば、黒と茶色は同時に目を細める。

「誕生日、おめでとう」
「誕生日おめでとうございます」
「はあ?」

 目の前に広げられているのは、いわゆる世間的に言うごちそうの数々だった。豪華そうな食器の上、湯気を立てるスープの匂いが妙に鼻腔をくすぐる。
 料理の並ぶ大きな机には小奇麗なテーブルクロスがかけられ、大輪の白い花が大きな花瓶に無造作に飾られている。
 まるで、ちょっとしたパーティーだ。そう、彼が思ったとき、やっと、男と少年の言葉が頭に入ってきた。

(誕生日? 誰の? つーか、なんでガキがいるんだ? しかも、妙に親父と仲良しで?)

「スクアーロさん?」

 少年が不思議そうな顔で彼を見ている。
 男は、彼の呆然とした表情も態度も慣れているのだろう、目の前の椅子を優雅に引いた。

「誕生日おめでとう、スクアーロ」

 にこにこと、上機嫌に男は笑う。

「ここにくるまで、ずいぶん引きとめられただろうね、ルッスーリアが泣きそうな顔で何も言わず送りだしてくれただろ?」
「なっなんで知ってんだあ?」
「全部、私が仕込んだからね」

 彼は、手の中のファイルを見つめた。
 男に渡すように、男のボスからではなく、上層部からなぜか直接渡されたファイル。
 これをもっていくまで、色々な問題があった。まずは、彼が男のことが大嫌いだとか、怖いところから始まり、これまたこの男が大嫌いなボスが行くなと怒り狂い、同僚たちが拗ねたように止めはじめ、最終的には、複雑な表情の別の同僚が黙って、かばい、送りだしてくれたためになんとか進めたものの、ファイルは投げ捨ててしまいたいくらい億劫なものだった。
 必ず手渡しするように、と念を押され、ちらちらと裏でヴァリアーの予算のことを見せらなければ絶対に男のもとなどにもってこなかったが、全ての合点がいった。
 
「う゛お゛ぉぉぉい!!」

 彼が怒りの叫びに、少年は怯えるが、男はまったく気にしない。

「座りなさい、スープが冷める」
「てめえ、いろいろ言いたいことがあるけどよお……一番は、ルッスーリアを脅しやがって右手も切り落とすぞお!!」
「脅したなんて失礼だね、私はただお願いしただけだよ」
「てめえのお願いなんざ脅しだろうがあ!!」

 なんのことだかっと、肩をすくめる男は、もう一度椅子へと促す。
 二人のやりとりを後ろではらはらしながら見守る少年を見つけたとき、彼はなんだか、すとんっと、毒気が抜けた。
 何を言っても、この男には無駄なのだ。
 それを思い出し、彼は一気に力が抜けると、椅子に座る。

「でもよお……」
「なんだい?」

 少年の分も椅子を引き、自分も座った男に、彼は問う。

「なんで、そいついるんだあ?」
「ああ」

 男がうなずく。
 向かい側に二人並んだ姿は、アンバランスで異様だ。

「えっと」

 少年が、そっと、机の上、なんだかそれだけ妙に質素な箱を取り出し、開ける。

「これを、母から預かってお届けに」

 ケーキ。
 何の変哲もない、ケーキだった。
 ただし、店で売っているような豪華ななものではなく、きれいな形をしていたが、手造りらしく素朴で飾り気が薄い、イチゴと白い生クリームのでデコレートされている。日本ではよく見かけるものの、外国では珍しい、ショートケーキ。

「えっと、母の手作りなんです」
「彼女のケーキはおいしくてね」

 おいしい。
 その言葉に、彼はびっくりした。
 生まれてこの方、彼は男のおいしいなどという言葉をお世辞以外では耳にしたことがなかったからだ。
 本人がいないというのに、褒めるということは、本当においしいと思っているのだろう。
 目を見開く彼に、男は続ける。

「昔ね、私が誕生日を知らないといったとき、その日に彼女が作ってくれたんだ。シャマルと家光の野郎がいやがったのは気にいらなかったけど、初めて、おいしいって思ったんだよ」

 だから、お前に食べさせたくて。
 そう言う男の横顔を、少年は、じっと見ていた。
 それは、父親の顔であった。
 そして、昔を懐かしむ人間の顔であった。

「彼女がイタリアにきていると聞いたので頼んだんだけどね、まあ、せっかく未来の10代目にもってきてもらったんだ。追い返すのもなんだから、一緒に祝ってもらおうと思ってね……おや、二人とも、どうしたんだい、変な顔をして」
「おいしかったでしょうね」

 少年が、言う。

「だって、母があなたのために作ったんですから」

 男は、わからないという顔をして笑ったが、彼は妙に気まずい顔をした。
 照れているに、近いのかもしれない。
 いつもはた迷惑な父親の好意が、どう考えても好意とはとれない好意しか与えられなかった父親が。
 なんとも、純粋で、かわいらしい好意だった。好きなものを、好きな人に食べてもらいたいなど、まるで子供のようで。

「食べましょうか、スープが冷めますし」

 少年のありがたい言葉に、スプーンを握って、彼は素早くスープを口に運ぶ。
 手早く表情と話題を変える方法がうまくみつからなかったからだ。
 このメンツで話が弾むわけはなく、とにかく食べることしかできない。
 だが、食事が終って、ケーキを切り分けたとき、少年がじっと見るものだから、彼は悩んだ。
 その視線は、どこか彼のボスのものと似ている。
 違うのは、ボスが命令系で、少年が問いかけ系であることだろう。だが、どちらも妙に脅迫に近い一面がたった。

「その、よう」
「ん? どうしたんだい、スクアーロ」
「おやじ……」

 ケーキが、目の前に置かれる。
 少年が、微笑む。

(お礼は?)

 そう、なにかしてもらったらお礼を言う。
 そんな常識の中で育てられた全うな意見が、彼に突き刺さる。
(なんで親父に礼いわなきゃなんねえんだよ、だって、俺きたくなかったんだぞお。こいつがいろいろしかけなきゃめんどくせえこともなかったし、ボスもあいつらも不機嫌にならなかったし……)
 胸中ではそう言っているものの、視線が痛い。
 この視線に、弱い。
(ああ、くそ、条件反射こええ……)

「ありがと、な」

 ケーキだけは。
 そう言えば、滅多にないことに男がびっくりして目を見開いていた。
 あんまりにもびっくりしすぎて、存在しない左手でフォークをつかもうとしたくらいだ。もちろん、腕がないので、机の手前でそでがぶらぶらしてるだけのシュールな光景になっている。
 男は、ぐるっと、少年を見た。
 その勢いに、少年は微かに驚く。

「さわだつなよし」
「は……はい……?」
「覚えておきなさい、いつか私は君の味方につこう、クーデターとか、ボンゴレ潰しをしたいなら手伝うから」
「え、ええ!?」
「物騒なこと言ってんじゃねえぞお!!」

 男が微笑むのを、少年は見逃さなかった。
 ああ、それは、

(あっやっと、本当に笑った)

 男の、本当の、心の底からの笑顔であった。

 

 ちょっと、人間っぽいテュールを目指して書きました。
 驚いたり、笑ったり、そういうことを、奈々ママンやツナの前ではよくしてしまいます。たぶん、そういうのを誘発するフェロモンを出しているんでしょう。
 だって、ヒットマンも殺し屋もマフィアも、奈々ママンとツナの前では子どもの顔してるんだぜ……?
 だったら、化け物だって、ちょっと飼いならされちゃいますよ。うん。
 なんだか、テュールメインっぽくなりました。
 テュールは、裏のない、純粋な、ただひたすら見返りのない好意に弱いです。シャマルが、己の体を気遣った料理を作ったとき、奈々ママンが、無邪気にケーキを作ってくれたとき、そりゃ、おいしいって思っちゃいますよね。うん。シャマルのはまずいまずい言いますけど。
 というわけで、理想と違ったかもしれませんが、旭人様にお捧げさせていただきます!!



 ごたごたが片付いてだいぶ、家が落ち着いてよかったです。
 お母さんは、大事にしないといけません。

category: 日記

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君に託せ、バトンの先 


2009.03.24
Tue
20:43

 うご様からいただきました。
 返送のため、アンカーです。
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category: バトン

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日記690日目 


2009.03.24
Tue
12:25

 私の初恋はお前だったよ。
 お前に出会った瞬間だったよ。
 ならば、お前の初恋は、誰で、いつだったんだろうね。

「初恋ぃい?」

 病室のベッドの傍らに座った少女は首をかしげる。
 脈絡のない義父の言葉に、林檎を片手で八切りにし、表面をナイフで撫でるように動かせば、鮮やかに皮が剥ける。
 そのうち一つにそのまま握っていたナイフを刺して口に運べば、義父は楽しそうに笑った。

「唇を切るよ」
「んなどじしねえよお」

 ナイフを抜いてがぶがぶと器用に手を使わず飲み込む少女の腕は、隻腕。
 黒いぴったりとした服にゆらゆら揺れる袖が妙に違和感がある。

「初恋、ねえ……」

 考えるように、唇を濡らす果汁を舐めとりながら、少女は考える。
 そもそも、恋とはなんなのか。
 好きだ嫌いだという感情を、単純にしか持ち合わせていなかった少女は、難しそうに首をひねった。
 好きと言って真っ先に浮かんだのは、自分を世話し、保護者同然に育てた男なのだが、どう考えてもそれは恋ではない。どちらかといえば、尊敬と、感謝とも言える。
 じゃあ、なにが恋なのだ。恋とは、なんなのだ。
 今まで考えてもみなかった単語に、少女は戸惑った。

「わかんねえ……」

 やっと、出した答えがそれだった。
 眉根を寄せて存外真剣につぶやいた少女に、剣帝はなるほどっと、うなずいた。
 そして、ゆらゆら揺れる少女の袖を握った。

「スクアーロ」
「なんだあ?」
「好きだよ」

 突然の、言葉。
 けれど、少女は聞きあきたような表情を浮かべて、適当に返す。
 実際に、聞き飽きているのだろう、剣帝も特に気にした様子はない。

「愛してるよ」

 続く言葉。
 少し驚いたような反応を少女は見せたが、それでも、驚いただけのようだった。
 袖を取り返して、今度は素手で林檎をつまむ。

「へいへい、それより、入院長くねえかあ? 俺は完治したぞお」
「そうだね……もう私も若くないから、スクアーロほど早く治らないさ」
「どうせ、仕事とかめんどくせえからサボってるだけだろお、化け物」
「はは、スクアーロにはかなわないなあ……実はね、どうも今の私の担当医が私に気があるらしくてね。なかなか退院させてくれないんだよ。もてるというのも罪だね」
「おやじ……すっげえリンゴまずくなったあ……」
「おや、酸っぱかったかい?」
「親父の今の担当医って、シャマルじゃねえかあ」
「……そういえばそうだったね、2時間会わなかったら忘れていたよ」
「はええぞお……」

 ごくりと、林檎をのみ込む。

「私の初恋は、お前だよ」

 ふっと、剣帝は語る。
 そう、真面目に言われると、さすがの少女もどこか照れくさいのか、目をそらした。
 拗ねたようにうつむき、座った安っぽい椅子をガタガタ揺らす。

「私の初恋は、今だよ。私の愛しい子、好きだよ、愛してるよ」
「……とにかく、早く治しやがれえ! ヴァリアーの仕事とかあるんだからなあ!!」
「おや、スクアーロ、私がいなくて寂しいのかい?」
「そうじゃねえ!!」

 もういい!
 っと、叫んで立ち上がる。
 どかどかと廊下を走り去っていく音を聞きながら、剣帝はほほ笑んだ。
 ふっと、窓の外を見る。
 もう、ベッドに寝転んでから、1つ季節が過ぎようとしていた。

「そろそろ、寝たきりではばれるかな……?」

 剣帝は知っている。
 自分の全てを、これから起こることを、自分の終わりを、知っている。

「私の初恋はお前だったよ」

 歌うように、つぶやいた。



「そして、最後の恋も、お前だよ」



 初恋とは、いつもどこか届かぬものである。
 娘を愛したあの白い髪の剣帝も。
 父を愛したあの銀の髪の花嫁も。
 ついでに言えば、葬式の日の花嫁に恋した赤い瞳の少年も。 
 どれも叶わないまま続く。
 


 銀の未亡人、幕間と申しましょうか。
 死闘後、入院生活のテュール!!
 読み返すと、自分の文章のおかしさとか、誤字とか、雰囲気がいろいろ考えるところが多くて大変でした。
 プロポーズ話にしようと思ったんですが、またそれは別の話として書かない方が皆さんの想像力をかきたてていいんじゃないかと、こんな感じで。
 ちなみに、テュールではおなじみのシャマルを出したんですが。
 後悔はしてない。
 だって、不治の病っていったら、シャマルだし。もともとは別のお医者さんが担当だったけど、シャマルに変わってもいいんじゃないかな。
 そして、スクアーロはそこで、テュールが怪我じゃなくて実は病気だって気付くヒントがあったのに、気づかず通り過ぎてしまうんじゃないかな。
 見落とした日々のかけらに、真実を見つけるよ。
 つまり、私がテュシャマテュ好きだから無理やり入れたんじゃないんですよー!!(どう見てもいいわけです、本当にありがとうございました。
 というわけで、リクエストしていただいた方に捧げます!!

 なお、ついでとか言われちゃった人の恋は、番外編短文の中にあるやつです。みたい方は、そっと、銀の未亡人ページをスクロールしてください。うっかりあります。
 人妻に初恋だよ、かわいそうなボス……。


 後、蛇足ですが、銀の未亡人って、某かろいどの名曲サイ●テがイメージソングでもいいと思ってしまいました。
 だって、雲となり雨となるって、ありふれた~紅く~たおやかな恋~(歌詞検索されないように)とかぴったりすぎた。その頃は●イハテとか知らなかったのに……。
 どうでもいいけど。
 サ●ハテ好きです。コラは、しないかな……。


 何かあったら追記します。

category: 日記

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日記689日目 


2009.03.23
Mon
13:38

※ツナが10代目継いでるのに、ボスとスクが14歳前後というありえないパラレル。
 あと、微妙にテュールとシャマルも年とってない。
 時間軸? なにそれおいしいの?


「ザンザス、スクアーロのおうちにお泊りしてみない?」

 従兄の青年が、黒髪の少年にそう言った。
 その言葉に黒髪の少年は驚きながらも、難色を示す。
 なぜっという瞳に、従兄の青年はほほ笑んだまま、告げた。

「これから、ちょっと大きないざこざが起きるんだ」
「いざこざ……?」
「うん、本当なら起こす予定はなかったんだけどさ、俺のものが傷つけられたから」

 ぴんっと、黒髪の少年は、ひどく従兄の青年が怒っていることに気がついた。
 何が起きたかは知らないが、怒らせた相手には、さすがの黒髪の少年も同情を禁じえなかった。

「普段どうしようもなく俺を困らせやがって、邪魔でうざくて、消えてくれないかなーっと思ってるけど、やっぱり俺のものだから、俺以外が傷つけるのは許せない。
 たぶん原因はあいつで、あいつがめちゃくちゃ悪いんだろうけど、まあ、なんていうかな、けじめつけないと、気持ち悪いんだ」
「私情でボンゴレを動かす気か?」
「まさか、それなら俺一人で動いていざこざなんて起こさないよ……ただ、まあ、見逃してやろうと思ったけど、やっぱりやめるだけ」
「……あまり、俺が継ぐ前にぼろぼろにするなよ?」
「まさか、俺はボンゴレは大事じゃないけど、ファミリーのみんなは大事だと思ってるのに、ぼろぼろになんかするわけないだろ」

 にっこりと、従兄の青年は笑い続ける。
 黒髪の少年は、それに、「まだ」逆らえないと思い、うなずいた。

「楽しんでおいで、こどものうちは血なまぐさいことになんかかかわらず、遊ぶのが一番だから」



「明日、御曹司泊っていくからなあ!!」
「そうかい、じゃあ、追い出しなさい」
「俺と一緒の部屋で寝るんだあ!!」
「はは、スペルビと一緒に寝ていいのは私だけだよ」
「飯も一緒に食べるぞお!!」
「ふむ、くそがきに出すものは生ゴミすらないよ」
「お前ら、会話なりたってないぞ」

 そんな会話があったのは、銀髪の少年が黒髪の少年を連れてくる前の晩であった。
 常にめんどくさがりで、嫌がらせと息子に愛を溢れさせるときと、人を殺すときにしか機敏に動かない義父は、医者の膝に座り、いやがらせの真っ最中であった。
 男を膝に乗せるなんて、死にたいっという表情の医者は、つっこみを入れつつ、コーヒーをとる。

「別に、親父には言ってねえぞお、シャマルに言ってんだあ」
「なんで俺なんだよ」
「晩飯作るのも、布団干してんのもシャマルだろお? ルッスは忙しくて明日は無理だからよお」
「おいこら、なんでさりげなく俺を召使カウントしてんだ」

 コーヒーを一口飲む。

「言っとくけど、俺はたまーに9代目に頼まれてこいつの健康診断してるだけなんだぞ……」

 義父が隻腕で、医者の腕をつつく。

「なのになんで俺はしょっちゅう飯作らせたり掃除させられたり布団干してんだ……」

 すると、医者は義父を見ずに無意識の動きのようにカップを口にもっていき、傾けた。
 そうすれば、義父はコーヒーを飲み、途中でもういらないと腕を押しのける。
 あまり、銀髪の少年が見ていて気持ちのいい光景ではなかったが、あまりにも自然な動きにつっこむ気すら起きない。

「シャマルって、親父の介護士とかじゃなかったのかあ?」
「違う!! ちくしょう、お前、後5年してみろ、全部丸投げしてやるからな……」

 義父が、ふわっと、小さく欠伸をし、医者の腕の中でごそごそ動く。 
 おさまりのいい位置を見つけると目を閉じたので、医者が叫んだ。

「おいこら、ここで寝るなー!! おい、ガキ、早くでかくなれ、一刻も早くー!!」



 ただ、報告しただけで、義父の許可も医者の許可もとっていないのだが、とにかく、銀髪の少年は、黒髪の少年を連れてきた。
 その時の表情があまりにもうれしそうだったものだから、医者は何も言えなかった。
 義父はものすごくいろいろ言ったのだが、いつものことなのでスルーされる。
 普段、医者に銀髪の少年が見せる顔といったら、どうにもひねくれたものや不機嫌なものが多く、うれしそうだとか、こどもらしいのこの字もないのだ。だが、今日はどうだろうか、目を輝かせ、白すぎる頬をうっすら赤くしてまで喜んでいる。
 まさに、年相応のはしゃいでいるのだ。
 それを、黒髪の少年が諌める図は、どことなく兄弟のように思える。

「……なるほど、ガキの顔させたいわけね、じゅーだいめさまは」

 医者はそう呟いて、家主であるはずの義父を無視して家に招き入れた。
 ちなみに、義父の方はというと、ものすごく不機嫌になると同時に、疲れたっと、部屋に寝にこもってしまう。
 これで、危険が少し減ったとほっとする医者は、ふと、視線を二人へと向けた。
 相変わらず、銀髪の少年がはしゃいで、それを黒髪の少年が冷たい声で切り捨てている。

「御曹司!! 俺の部屋見せてやるぜえ!!」
「ぎゃあぎゃあうるせえ、ドカス」
「シャマル、そうだ。今日、飯、御曹司の好きなやつ作ってくれよなあ!!」
「……あいつが作るのか?」
「おう、シャマルの飯はルッスの次くらいにうめえぞお」
「おほめいただき光栄ですよ」

 そう軽く流す医者を、黒髪の少年は睨みつけた。
 咄嗟に医者は両手をあげる。そして、目で言うのだ。
(はいはい、俺は関係ないから、あんまり妬きなさんな)
 それを、敏感に感じ取った黒髪の少年は、不機嫌そうに目をそらす。

「御曹司ー、なにしてんだあ、早くこいよお」
「ほらほら、いったいった」


 楽しい時間というのはあっという間で、始終不機嫌そうな顔だった黒髪の少年の眉間のしわが微かに浅くなったころ、夜になっていた。
 義父はやはり不在であったが、食事をとり、ベッドに入る。
 もともと、2人暮らしというこの家には、ベッドは少なく、また、銀髪の少年の激しい要求に伴って黒髪の少年と銀髪の少年は一緒に寝ることとなった。


「ん……」

 温かくやわらかな布団。隣にある温度。暗い室内。
 そのどれもが心地よい眠気を誘い、意識を闇へと落とす。
 ゆるりと開かれた赤い瞳は、長い銀色を見つけてまた閉じられた。
 ふと、ころりと動いた体が、触れる。間近にある体温と感触に、赤い瞳の表情が緩んだ。
 それは、眉間のしわを全て消すもので、いつぶりか、黒髪の少年は眉間にしわを寄せずに眠りこんだ。



「あっもしもし、シャマル? メール見た見た。俺、ザンザスの眉間のしわが消えてるの初めて見たよ。うん。やっぱり子どもは難しい顔してない方がいいよね。
 うん、こっちのいざこざ片付くまでもう少しだから。預かってて、その間、甘やかしてやってよ。シャマル甘やかすのうまいし。
 嬉しくないって? 知ってる。
 それでね、後、せっかく助けてやったのに、今後ろで俺のこと罵ってるのおくるから診てやって。
 え? 男はいや? 違う違う、人間じゃなくてパインだから、うん、よろしく」  


 がちゃり。



 なんだか、いろいろ詰め込んだらおかしいことになったぜ!!
 というわけで、かなり難産でしたが、デレの多い小説をがんばりました……。
 もう、おっちゃんデレの書き方忘れてたよ。ツンばっかり書いてたよ。ツン最高だよ。
 経緯を話すと、骸がなんかみすやらかして捕まる→ツナが、放置したけど、しかたないから助ける(微デレ)→そのさい、ザンザスは子どもだし、巻き込まれると危ないからテュルのところに預ける→テュルのところにシャマルいる、テュルはシャマルに甘えるよ(デレデレ……?)→お泊まりで癒されちゃって、スクと一緒に寝ちゃったりしてリフレッシュ(デレ)って感じでお願いします。
 文才のない管理人を許してくださいませ。
 子ザンスク(デレ)+ツナ骸(微デレ)+怠惰テュシャマ怠惰テュ(デレデレ)というわけで、流星群様にお捧げさせていただきます!!
 理想と違ったらすいません。


 でも、デレの書き方忘れないように、スパレオ書くべきかと悩む。
 うちで、ほぼ唯一クラスのツン抜き。
 


 ジャンプ一口感想。

白馬の王子様気取り超吹いたwwwwwwww

 それでスクを迎えにいって、王子は一人でいいんだよっと、ベルに蹴り落とされればいいのに。
 あっいや、好意的な意味で(お前の愛は捻くれ過ぎ

category: 日記

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スクアーロ誕生日おめでとう企画 


2009.03.22
Sun
14:37

 スクアーロの誕生日ですね!!
 スクアーロが生まれてきたことに感謝するために、リク企画をしてみようと思います。
 期間は今日より一週間。
 拍手でも日記コメでもいいので、「このスク受けが見たい」っというのを、CPだけでもいいので送っていただけると、管理人が日記に書いていきます。
 いただいたコメの数だけ、なんとかがんばってみよと思います。
 なお、細かいリクがある場合は付け足していただいてもかまいません。
 スクアーロの誕生日一週間前くらいにやれよっと思われるかもしれませんが、まあ、その時は……うん……。
 気軽にご参加いただけると嬉しいです!
 なお、CPでなくても「ルッス+スク」とか「レプレ+スク」とかでも全然かまいませんので!

 拍手レスや、メモはこの記事にしていきます。
 ※感想レスは日記に普通に返します。


 最近レプレちゃん率が高かったと思いますが。
 リクが現在のところ必ずレプレちゃんって、レプレちゃん、貴方何者だ!?
「パパンとママンのこどもー」
 うん、そうだね、納得だね。

 しかし、後半戦、テュールが堂々とレプレちゃんを抜きました。
 まだまだ捏造キャラ王者の座は渡す気がないようです。
 気づいたけど、白い捏造家族の中で、スペちゃんだけリクがありませんでした。スペちゃんかわいそう。君は生まれて日が浅いからしかたないね。


リクエスト終了しましたー。
 たくさんのリクエストありがとうございます!
全部消化しました。


リクエストメモ&レス
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category: お知らせ

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日記688日目 


2009.03.22
Sun
14:30

※この話は、テュール部屋のリズヴェッリョ という話の続き?のようなものです。



 彼が門から一歩、敷地に足を踏み入れた時。
 その耳を支配したのは爆音。
 その眼を引いたのは、宙を舞う炎をまとったなにか。
 その体を動かしたのは、絶対的な殺意と危険だった。

「はははっはははははっはは!!」

 敷地から飛びのいた瞬間、炎のくすぶるなにかは地面に落ち、奥から笑い声が響いた。
 殺意と狂気をまとった声は、そのまま高速で屋敷から飛び出すと、なにかをぽーんっと、ボールのごとく蹴飛ばす。
 なにかから悲鳴が漏れたとき、彼はそれが人であることにやっと気がついた。

「むーくーろー、むいくろー!! こっちは仕事仕事仕事仕事で気が狂いそうなのになに邪魔してるの? 俺を仕事とストレスで殺す気? ばかなの? 死ぬの? 自殺願望?
 でも、一つだけほめてやる、な? 俺もあの人ももう座ってるだけじゃ限界だったんだよ!! やっぱり、体動かさないと、肉を殴らないと、だめだよなー!!」

 罵声。
 同時に空中にあるなにかの体が打撃される。
 常人であれば、一発に見えただろう。しかし、彼の瞳は、5回の打撃を確認した。
 あまりにも鮮やかな動きに、彼は恐怖を覚える前に状況がわからず呆ける。
 真上に打ち上げられた何かは、それでも、懸命に動いていた。
 生きているのかと、なんら悪意なく彼は思う。

「はい、アウトー!! 俺に幻術がきくかあああああああ!!」

 打ち上げられたなにかより速く、そして高く、飛ぶ。
 飛翔よりも飛行のような動きで空中で一回転すると、短い脚を何かに叩きつける。
 ごしゃっ。
 勢いのまま、何かは撃ち落とされ、ぴくりとも動かなくなる。
 ゆっくりとした落下速度で青年が下りてくる。
 それを、彼もまた、ゆっくりと見送った。

「あれ?」

 青年は、そこでやっと彼に気がついた。
 驚いたように目を見開きながら、何か言いたげに口を動かす。その間に、更に何かに追い打ちをかけるように踏み続けることを忘れない。

「ざ、」

 げしげしげしげしげし。

「ざんざすさん?」
「……」

 ものすごい、気まずい雰囲気が流れた。
 見られちゃった、っと、どこか恥ずかしげに視線を動かす。けれど、足はどけない。

「お久しぶりです」
「ああ……」
「おかえりいただくのを、お待ちしておりました」

 やっと、やっと、青年は笑った。
 苦笑にも近かったが、そこには微かな新愛がある。
 その新愛こそが、責められるよりも、にやつかれるよりも彼にとってはひどく居心地の悪いものであった。

「帰ってきたってことは、スクアーロさんとは決着がついたんですね」

 何も言わない。
 だが、沈黙を肯定ととり、青年は足もとの何かを蹴り転がすと、道を開けた。

「どうぞ、奥にラスボスがいます」



 ヴァリアーのボスが突然、部下への愛に目覚めて部下をさらって行方をくらました。
 そんなショッキングでありえない事件が怒ったのは少し前のこと。
 それの当の原因である彼が、帰ってきた。
 照れるか、羞恥で死ぬのではないかという噂がされていたが。 
 意外な事に開き直った彼はふてぶてしかった。ある意味、肝が据わったともいえる。
 おそらく、自分が愛により正気を失っていた状態に比べれば、どんなこともたいしたことがなくなってしまったのだろう。
 悟りすら開いてそうな瞳で、今、扉を彼は見つめている。

「それは、おいてこないのか……?」

 立ち止まって振り返った彼は、青年の手に握られているぼろぼろのなにかを指さした。

「いや、庭に根を張られてパイン畑とかできたらいやだなって」
「……」
「ともかく、扉、俺があけますか?」

 青年が問う。
 別に、彼が扉を開けるのが怖くて立ち止まっているわけではない。
 ただ、奥から、気配がするのだ。
 濃い、殺意。
 煮詰められ、凝縮され、待ち続けた殺意。
 それは、二人の瞳にはすでに形すらとって見える。

「いや、」

 俺があける。
 そう言いたかったのだろう。
 その前に、二人は同時にその場から動いていた。
 轟音。
 鼓膜を破るような音に、二人は思わずうめいた。
 咄嗟に二人とも扉の前から飛びのいていたが、扉が砕け、背後の壁すら破壊するのを見ると、ぞっとしてしまう。
 砕けた扉の向こう、2つの瞳の見据える先、それはいた。

「やあ、久しぶりだね」

 うっとりするような美声。
 それに見合った蕩けるような美貌。
 一言でいえば、白。
 それは、白かった。髪も、肌も、服も、鮮烈な白をまとっている。
 だが、その中でただただ異質な黒い瞳が、どこまでも濁りきって目を引いた。

「なかなか顔を見せてくれないから、こちらからノックしてみたよ」

 王者のように堂々と、そして優雅に。
 椅子に座ったまま、微笑む。
 華奢な片手には、ひどく不釣り合いな大きく、ただただ無骨な拳銃が握られていた。その銃口は、今だに彼に向いている。
 だが、二人は動けない。
 それの気配に、殺気に、何よりも雰囲気に圧倒され、支配されているのだ。
 空気を、掴んでいる。ただ、座ったままで、仕草だけで、視線だけで、圧倒し続ける。

「これが、剣帝……」

 思わず、青年がつぶやく。
 剣帝を名乗るものの怖さはわかっているつもりだったが、まだまだ本当に理解できていなかったのかと、呆然としている。
 一呼吸。
 彼は、ひと呼吸で動いた。
 濃密な空気の中で、アドバンテージを取り戻すために。

「相変わらず、剣帝のくせに剣以外も使いやがるな、テュール」
「物には得手不得手があるからね、一つにこだわるなんて、他のことがなにもできないと叫んでいるようなものさ」

 軽く、立ちあがる。
 それだけで、意識が集中させられた。
 銃を、捨てる。

「色々話したそうな顔だね。だけど、きいてあげない、肯定してやらない」

 そして、腰にさした剣を抜く。
 白銀のきらめきが、人工的な明かりの下ですら妖しく見えた。
 にこにこと、笑っている。
 ただ、ひたすら、笑う。
 けれど、その瞳の深奥は、まったく笑っていなかった。
 気味が悪いと、彼は思う。そう、幼いころから、この瞳を嫌悪していた。存在を、恐れていた。
 だが、それは、乗り越えなければいけない。
 そして、彼もまた、腰に隠していた銃を握る。

「え、ちょっと……テュールさん? ザンザスさん……?」

 衝撃からやっと抜け出した青年が、顔をひきつらせて二人を見やる。
 これはやばい、危険だと、直感が頭の中で叫んでいるのだろう、それでも、一応は声をかけた。
 しかし、二人のみみにその声が届くことはない。

「息子はやらん、死ね」
「てめえのもんじゃねえ、やるやらねえの前に俺のもんだ」

 彼は、笑った。
 自信たっぷりの笑い。
 それは、何よりもそれの神経を逆なでし、苛立たせる。
 彼がそんな笑いをするということは……そういうことなのだ。

「くそがき、てめえの全てを否定してやる。存在も、命も、全部」
「やれるもんなら、やってみやがれ、ドカス」
「あああああ!! ちょっ!! お二人ともうちではやめてー!!」



 ちゅどーん。



 漫画みたいな音で、屋敷が全壊した。
 あとに、ドン・ボンゴレは語る。

「骸バリアーがなければ危なかった」



 出だしがとんだ残虐ファイト。というか、全体的に攻撃色強めになりました。まあ、テュルとボスとツナ骸がそろっておとなしい方がおかしい。ありえない。
 ストレスたまったツナはだめ。普段おとなしい人ほど切れると怖いから。一応、骸は生きてます。
 超直感によるぎりぎりの生かさず殺さずをご堪能すると、まじ死にたい、殺して楽にしてくれと思うとか思わないとか。
 どうやって、ツナ骸とテュルvsボスを両立させるか考えるのが大変でしたが、一度決まると案外楽に書けました。
 残念なのは、スクが出せなかったことです。
 けれど、愛をボスに囁かれ続けたスクが正常な状態で出てくるわけがない。今も、羞恥で死にかけつつ、ボスの愛の言葉を思い出しては赤面して叫んでごろごろして再起不能に違いないということで、出てません。期待されていたら申し訳ないです。
 こんなのですが、葉桐様にお捧げさせていただきます!!

 ラスボスと、ラストバトルの勝敗は……?
 それは、おそらく、ツナだったりしちゃうんじゃ……とか思ってみたり。
 だって、ツナが止めないと、絶対どっちか死にますし。
 骸バリアー→とりあえず、どっちも殴って喧嘩両成敗。な感じで。
 この夫舅問題はきっと、後々まで引きずり続けるに違いない……。



 疑似家族が人気なのか、にょたシャマが人気なのか、女を意識しちゃうスクが人気なのか、妙に昨日の日記に拍手が押されている……。
 とりあえず、家族ものは萌え。

category: 日記

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日記687日目 


2009.03.21
Sat
20:59

 親が何を思ったのか、男の名前をつけられたシャマルという女は、自分でもよーくわかっていたが不運であった。
 どれくらい不運であるかと言えば、おそらく隕石が、地球上の誰かに当たるとすれば、まず間違いなくシャマルに当たるだろうというくらいだ。
 幸いなことに、否、それすら不運なことに隕石に当たることはシャマルはなかったが、化け物にあたってしまった。それも、最悪の部類に入るだろう化け物だったものだから、せめて一瞬で楽になれる隕石の方が幸せである。
 だが、人間、不幸やら不運にもなれてしまうもので、惰性のまま不本意ながら化け物と腐れ縁を続けてしまったシャマルは、なぜだか、化け物の巣穴に持ち帰られていた。


 朝。


 その部屋で目を覚ましたのは、銀の長い髪を持つ青年だった。
 瞳を開いた瞬間、激しい違和感に襲われる。
 その正体が寝起きではわからず目をこすれば、苦虫をかみ潰したような表情を浮かべた。
 違和感の理由がわかったからだ。それは、ベッドのサイズであり、シーツやら枕の感触であり、光の差し込んでくる窓の方向、そして、家具の配置という、部屋の全てである。
 もちろん、青年が寝ていたのは慣れた自分の部屋であり、この部屋ではない。ここは、自分の部屋の次の、次くらいだろうか、見なれた父親の部屋なのだ。
(くそ親父、まーた人が寝てる隙に部屋に連れ込みやがったなあ……なんであの野郎俺を起こさずにトラップ全部解除して俺を部屋から運び出せるんだあ……)
 そんなことを考えながら、横の体温に気づく。
 自分が起きても起きないのは珍しい、寝たふりでもしてなにか考えているのだろうかと思いつつ、太陽の角度で時間を見る。父親の部屋に時計がないのはわかっていたし、体内時計と太陽でだいたいわかってしまうため、青年もあまり必要ないと思っていた。
 その時だった。
 ぺたり。
 腕に、触れる。
 最初は父親がからかって掴みにきたのかと思えば違う。
 目を落とした先に見たのは、柔らかな女の指。白く滑らかで、ただ、少し小さな傷と、整えられた爪がいやに目につく。体温は、青年よりも高く、ぬるかった。

「う゛」

 お゛ぉぉぉい!! っと、いつものように叫びかけてやめる。
 手のいきつく先を見れば、すやすやと眠る女の顔があったからだ。
 その女を、青年は知っていた。
 父親の愛人である、フリーの暗殺屋兼医者という女。普段はその口ぶりと態度と不機嫌そうな顔に女ということを感じさせないが、安らかな寝顔と、シーツの上からでもわかる豊満な体を見てしまえば女をいやでも意識させる。
 青年は混乱する頭を必死で動かした。
 状況を考える。
 父親の部屋、父親のベッド、父親の愛人。これで、女が服を着ていなければ完全にアウトだった。全ての要素を合わせてしまえば、恐ろしい事実が浮かび上がる。
 だが、幸いなことに、女は服を、多少乱れているもののちゃんと着ていた。
 ざっと、腕ごと体を逃げさせると、光を遮っていた頭とシーツがなくなったせいだろう、眉根を寄せてぶんぶん無遠慮に手を振った。

「てゅーる、まぶしい」

 うっすら開いた視界。
 想像していたものと違う色を見たせいだろう、いぶかしげな顔をした。

「てゅーるじゃねえ……? あ? がきぃ? よばいいならおれいがいのやつにしろ。おれがてゅーるにぶちころされる」

 うとうとと、寝ぼけているのか、たどたどしい口調。
 そして、シーツを顔にかぶると寝息が聞こえた。
 いつもどなっているので高血圧かと思いきや、意外と低血圧なのかっと、青年は考える。
 しかし、よく化け物のベッドの上で寝られるなっと、青年は思った。
 自分はもう慣れてしまったというか、諦めているためまだ平気だが、さすがに二度寝する豪胆さはない。女って強いというべきか、寝ぎたないというべきか。

「母親が」

 声は、後ろから急にかかった。
 びくっと体を跳ねさせ勢いよく振り返れば、そこには、気配もなく、美しい男が立っていた。
 手には、真白なカップを持ち、微笑んでいる。

「母親が欲しいと、言ったことがあるだろ、私のかわいいかわいいいとしいスクアーロ」
「ああ、おう……」

 確かに、青年は横に眠る女を父親の生贄にして自分の被害を軽くするためにそんなことを言ったことがあった。だが、それがどうしたというのか。
 警戒しながら見ていると、カップに口をつける。匂いから言ってコーヒーだろう。

「ジャポーネの母親と、父親はかわのじ、といってな、子を挟んで縦に寝るらしいそれはさすがに私一人ではできないからね、一応メスを連れてきてみた」
「はあ……」

 何かを徹底的に勘違いしているらしい男は、満足げにうなずく。
 ただ、川の字で寝たいだけで、愛人も息子もベッドに引っ張りこむというのはどうなのか。
 つっこみや、問い詰めることを完全に放棄した息子は、思わず脱力した。

「ああ、もしもそいつに誘われたとかだったら、言いなさい。窓から逆さにつりさげるから」

 ぞくっと、殺気を感じたのだろう、さっきまで寝ていたはずの女の瞳がかっと開いた。
 そして、寸分たがわず男を睨みつける。
 目はばっちり覚めたようだが、蒼白の顔は寝起きすっきりとはかけ離れて見えた。

「テュール、てめえ、今なんか恐ろしいこと言っただろ」
「いつも通り、窓からつるしてやろうと言っただけだ」
「お前は口にしたこと絶対やるから言うな!! つーか、なんで俺はお前の部屋でまた寝てるんだ!? なんでお前のガキがここにいるんだ!?
 家光に変なこと聞いたんだろ、そうだろ!!」
「あんまり騒ぐと私のかわいいかわいいスクアーロが不快だろうが、舌を切り落とすぞ?」

 物騒な脅し文句が脅しではないことを知っている女はばっと黙り込んで口を抑える。
 見れば、いつの間にか、コーヒーカップから鋭い刃へと隻腕の残った方の手に握られているものが変わっていた。

「……なあ、痴話げんかの真ん中にいるのはいやだから、俺は自分の部屋に戻ってもいいかあ?」
「お前、耳が悪いのかよ……どう見てもおれが凶暴な化け物に舌切雀にされそうなんだよ……」
「スクアーロに話しかけんなビッチ」
「だったら、俺をお前のガキのいるところに連れてくんじゃねえよ……あーちくしょう……」

 服がしわだらけだと憤慨しながら、青年の横を抜けてベッドから降りる。

「じゃあ、俺帰るぞ、じゃあな」

 っと、今度は男の隣を通り過ぎようとしたところで捕まる。

「朝飯作れ」
「ガキに作ってもらえ!! ガキに!!」
「私のスクアーロを家政婦のように使うわけにはいかないだろう」

 ぐだっと、肩を落として、ぶつぶつ文句を言いながら、上着を脱ぐ。

「俺も家政婦じゃねーんだけど……」
「当たり前だ。シャマルに出す金はない」
「家政婦以下かよ!!」

 髪をかきながら、逆らっても無駄と考えたのだろう、腕まくりをする。

「材料は」
「知らない」
「……まあ、お前が知ってるわけないよな」

 振り返って、女は青年を呼ぶ。

「お前は食うの?」
「まだ時間あるし……食うぞお」

 その瞬間、女が首をかしげた。
 不思議そうな顔で、不思議そうに問う。


「顔赤いけど、どうしたんだ?」


 川の字で寝て、女の作った朝ごはんを三人で食べる。
 それは、まるで、筋書きをなぞるように家族のようで。

(今まで、んなことしたことなかったから、妙に恥ずかしいぞお……)
 
 青年は、なんでもないと首を振る。
 そんなこと、口に出せるわけがなかったからだ。



 家族らしいことをする擬似家族。
 でも、誰も血が繋がってないし、別に夫婦でも、親子でもないという。
 この頃は、まだスクがシャマルことを愛人だと思っている方向で。
 なお、擬似家族に朝が多いのは、3人がそろうのが朝だからです。昼はそれぞれ仕事だし、夜は誰か欠けてるor基本的にそろうような時間にテュルがシャマルを拉致ってこないので、いつも朝になります。
 そんでもって、朝もスクとかテュルがいないことも多いため、実際、3人が揃うことも実は少ないという。この時間軸では、3人揃って食事したこと無い方向で一つ! 基本的にシャマル一人食べ、スクとシャマルで二人、スクとテュルで二人、スクとシャマとルッスで3人とかはよくあると思ってください。
 この3人がお買い物とか想像できません。派手な3人組になりそうだ……。
 なお、テュールの間違った知識は勿論家光です。家族は川の字で寝るもの! とか。
 理想どおりできているかはわかりませんが、千花火様に捧げさせて頂きます!

 スクが、異常にシャマルが女というのを意識していると楽しい気分になります。
 意外とスクって、女性に弱いのではっと、思ってみたり。
 ルッスにも弱いし(女性!?

category: 日記

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日記686日目 


2009.03.20
Fri
01:53

 シャマルという名の女がいる。
 親父の腐れ縁で、愛人かと疑った時期もあったが、どうやら妙に違うらしい。
 なんつーか、親父の愛人のやつらとは全員あったことがあるけど、雰囲気が違うっていうか、親父と一緒でも、女の顔してねえっつーか、男女の関係じゃないというのはなんとなくわかるものだ。
 どっちかというと、俺と同じカテゴリーで、かわいそうで不幸な犠牲者ってやつだった。
 何が親父の琴線をくすぐったのか、親父はよくこいつを拉致してくるから俺とは結構面識が多かったりする。
 何度か、愛人関係であると思った時は、俺の変わりに犠牲になってくれないかと「そろそろ、俺のママンになってみねえ?」と言ったが、最近のところ、絶対に嫌がるので言っていない。



 台所に女がいて。
 ラジオの曲に合わせて鼻歌を歌ってる。
 いつもこの家にいるときは基本的に機嫌の悪い女だが、ラジオの曲がお気に入りだったのか、珍しい。
 辺りに立ち込めるのは焦げたバターの匂いとオリーブオイル。

「さすがいいもの置いてやがる」

 っと言って遠慮も泣く無造作に使う。
 チーズもトマトもっと、ひょいひょい勝手に具沢山にしては、素材の良さだとか、値段に愚痴った。
 まあ、けちってまずい物を作られても、一緒に食う俺が嫌になるからかまわない。
 どうせ親父の金だし。
 買ってきたのはルッスだし。
 
「ワイン、あけるか?」

 振り返ったら目が合って妙にばつが悪い。

「なに見てんだ?」
「別に見てねえぞお」

 見て無くても毒なんか入れない。
 っと、けらけら笑って冗談を口にする。
 なんつーか、かんつーか、正直、俺はこの女――シャマルとどんな距離感で付き合っていいか、激しく悩んでいる。
 そもそも、この家に女がいることがおかしい。
 この家は、親父と、不本意ではあるが親父の家で、後入ってくるやつといえばルッスくらいで、親父の愛人であろうが部下であろうが他の人間が立ち入ることはない。
 だが、シャマルはいる。
 親父が平気で適当に連れてきて、適当に放置して、なにがしたいのかさっぱりわかんねえ。いや、親父の事なんざわかりたくもねえんだけど。
 親父の愛人として扱っていいのか。同じ親父の被害者として同情すればいいのか。はたまた、女という生き物としてみてもいいのか。なぜだかどれもしっくりこない。
 親父の義理とはいえ息子である俺をあんまり快く思ってないらしいのに、平気でガキ扱いしてめんどう見たり、同情したりしやがるからまたわからないんだよ。

「できたぞ」

 考えているうちに、フライパンごとどんっと、机の上において、白い皿を引っ張り出してくる。
 サラダボウルもでっかいのをがんっと置いた。

「適当にとって食え」
「おう」

 親父がいない時は、シャマルは皿に盛り付けて持ってくるとか丁寧な事はしない。面倒だし、食器が増えるだとか結婚もしてないのに所帯くせえ。
 俺がどれだけ食うかよくわかってないのか、好きにしろという方式。親父がいる時は、限度も分からず親父がばくばく食べるので分けるようにしているのを知っている。そういえば、一時期は親父の主治医をやっていたこともあるらしい。
 パプリカの黄色とトマトの赤が目立つパスタを皿に盛りながら、俺は慎重にシャマルを見る。

「サラダも食えよ」 
「言われなくても食うぞお」

 寝癖のついた髪に、化粧っけのない顔、親父のシャツに親父のズボンは、肩幅とか腰まわりだとかはぴったりだけど、袖や裾が長いのだろう、まくっている。ただし、胸の部分や尻の部分はきつそうで、それが男との違いを顕著にしている。
 妙な、気分。
 距離感がわからない。
 いや、シャマルだけじゃない。俺は正直、女との距離感がわからないのだ。

(だってよお、俺、親父はいたけど、母親がいた記憶ねーんだぜえ)

「ソースついてるぞ」

 もどかしい。
 ちくしょう。
 なんつーか、ルッスと同じことしてても、ルッスと同じこと言われても、なんつーか。

(母親がいたら、こんな感じなのかあ……?)

「シャマル」
「なんだ?」
「いい加減、親父と結婚しろお」
「なんでだよ!! 脈絡ねえよ!! 絶対嫌に決まってんだろ!!」 
「なんだか、速く仕事が返ってきたと思ったら、私の可愛いスペルビとなにをしているんだいシャマル、誘惑したらぶち殺すぞアバズレ」
「してねえよ!! 今、俺の尊厳が踏みにじられたところだ!!」
「シャマルに尊厳がねえのはいつものことだろうが、一々騒ぎやがるな」
「って、人の皿から飯を奪い取るな!! 皿!! 皿持ってこい!!」

 シャマルが暴れるので、揺れる机から俺の皿だけを避難させる。
 たぶん、知らない奴が今の親父とシャマルを見たら、どう考えてもできているとしか見えないだろう。
 ただし、シャマルの恐怖に引きつった怒り顔を見なければ、だが。

「親父ぃ」
「なんだい、スクアーロ」

 シャマルが逃げたので、優雅にシャマルの座ってた椅子に座って親父が笑う。
 目の奥が笑ってないから、いつも眼を合わせると寒気が走る。

「もうすぐ俺の誕生日だよなあ」
「ああ、そうだね」
「プレゼント、」

 ちらっと、台所に立つシャマルを見る。
 シャマルがなんか勘付いたのか、物凄い勢いで振り向いてこっちを睨んでくるので、

「ママンが欲しい」

 ガキみたいなことを口にしてみた。
 親父が、一瞬眼を開いて、すぐに細める。

「ルッスーリアに、化粧品と服を用意するように言おうか、声は変えられるから大丈夫。外見は完璧に私はママンになれるよ」
「そうじゃねえ……」

 やっぱり、無理か。
 


 テュル、にょたシャマ、スクアーロで擬似家族の、スクアーロの視点という珍しいのをやってみました。
 基本的にシャマルを追うようにしているので、こういうのもいいかなっと、チャレンジ!
 積雲様におささげさせていただきます!
 今までずっといなかったから、結構スクアーロってお母さんというものに憧れみたいなものを抱いているんじゃないかと考えて書いてみました。
 スクアーロは結構シャマルのこと好きです。恋愛というか、やっぱり、兄とか父とか、母とか姉を見ている感じで。
 しかし、考えても見れば、義理の父親の愛人と、義理の息子の関係って、すごい字面だけ見ると気まずい! いや、愛人じゃないんですが。
 とりあえず、シャマルがやっぱり不幸です。



 そういえば、今日でリク締め切りです。
 さすがに、今日はもうリクこないでしょう。
 そんなに私の文章が欲しい人はさすがにいないはず……。
 たくさんのリクありがとうございました!
 時間を空けずに消化していきます! 



後ほど拍手レス。

葉桐様
またの拍手ありがとうございます!
 嬉しい言葉の数々にこれからも書いていく勇気が生まれました。
 突撃~は結構勢いで書いたので、続きとか考えていませんでした……最後のレプレちゃんのセリフはお約束的に言わせてみたのですが……またリクがあれば書くかもしれないけど、具体的には「絶対やります!」というわけではございません。すみません。とりあえず、リクを終えたら、になります。
 正直言って、レプレちゃんの常識的な人間としての環境は最悪で生きてます。だって、暗殺集団だし……マフィアだし……。
 罵倒に対してお褒めの言葉ありがとうございます!! いつも、絶妙な罵倒を考えていたかいがありました(危ないよ!)
 しかも、激ツンツナ骸まで大好きといわれると嬉しいです。しかし、デレ……うちでは基本的に、残虐打撃をツンとしているので、もうツナのデレって言ったら、グローブ抜きで素手で平手打ちがデレではないかという結論に至りました。うちの骸はツナにたいしてはどMですし。素手で触ってあげるよっというのがツナの骸に対するデレ限界……(おかしい
 一応、ばりばりツナ骸のつもりで書いてますが、世間様のツナ骸とは飛翔の勢いで離れているという自覚はあるので……うん……。
 「おかえり」は、まだツナ骸とCPが固定してないときに書きました……実は。六道輪廻擬人化に感動して書いたのですが、この頃から骸はフルボッコされるべきと考えていたかと思うと、人間あんまりかわらないとしみじみ思ってしまいます。
 とにかく、気づけばちらほら骸を虐げているのは、愛ゆえです。愛ゆえ。私は本当に骸のこと大好きなんですよ?(うそくせえ……) そして、うちではツナは男前という認識なので、ひどく黒いです。愛の為に人間はどこまでも非道になれる。そんな感じです……。
 つまるところ、博愛主義だけど、骸のことを嫌いじゃないけど、ツナは仲間を傷つけたことを一切許してないという。大人しく罪を悔い改めてバカなこと(世界滅亡とか)やめればその懐にある程度いれてくれると思うのですが、懲りないから殴ってるうちに容赦がなくなるわけですが、葉桐様の言うように、特別扱いでもあり、その根本はやっぱり「バカなことやめて幸せに暮らせ」があるわけで、愛が溢れております。たぶん(ぇ!
 依存症の強い子二人も大好きなので、境遇や状況の似ている二人組はかきやすくて楽しいで、褒めていただけると嬉しいです!
 これからも、見守っていただけると嬉しいです!
 リクエスト、がんばりますね!!


小西様
リクエスト、お気に召されたようでほっとしました……!
 甘さが足りないかと実はひやひやしていたのですが、一安心です。
 スクは、報われるべきですよね。そして、10年のうちに絶対報われてますよね! だって、あの10年後のスクを見れば……!
 レプレちゃんのインタビューは、いつも通り山本がかわいそうです。でも、山本は強い子だから打ちのめされてもすぐ立ち上がりますよ……そして、また打ちのめされる……10年がんばってください……。
 実はインタビューはフォローまで書く予定だったのですが、長くなりすぎたので、フォロー部分をぶった切られたのですが……無い方がいつもの山りょっぽいですよね……これは秘密の方向で……。
 にょた本も、書いてて大変楽しいので、また、ぜひ書きたいです! 応援されううちはきっと再登場しますよ!!


21:44 こんばんはです
私の理解力不足ですみませんでした;
 がんばって書かせていただきます!
 えーっと、銀の未亡人ですが、どの辺りの時期というリクエストはあるでしょうか?
 テュール生存~テュール死亡~テュール死亡から数年って感じの時期があるのでスクアーロの年齢とか……得にない場合は、テュール生存時期の話になりますので。
 本当に申し訳ございませんでした。


21:59 ひさしぶりの
スクアーロ誕生日で他CP後回しになってすいませんでした……。
 こっそり別枠でグーレオも……っとこっそり考えてもいたんですが中々チャンスがありません……。
 ボンゴレ内のDV率というか、うちのサイトのDV比率が高すぎるのが問題だと思いました……。
 愛と暴力は紙一重……?

 コメントに対してご指摘ありがとうございました!!
 お答えいただけたので、なんとか反応できます!
 ご心配かけてすいませんでした;

category: 日記

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日記685日目 


2009.03.19
Thu
03:15

※レプレちゃんが16歳気味、イイ性格のお年頃です。
 なんだか、あちこちおかしいけど、そこはなんとかする-してください。


「はい! みなさん、おまたせいたしましたー、レプレのとつげき、となりのれんあいじじょーのコーナーです!」
「よっよくわかんねえけど、保護者のスクアーロだあ」
「きょうはね、ヴァリアーのおそとでしゅざいするの!! えーっと、まずさいしょは……ルッスをぼっこぼこにしたひどいはれのしゅごしゃさんと、ママンをいじめてころしかけたきちくあめのしゅごしゃさん!」
「……レプレ、それ、台本に書いてないぞお」
「あれ? そうだっけ……? レプレわかんない……」
「……まあ、いくぞお……」
「はーい!!」



「おっスクアーロ、ひさしぶりなのなー」
「おお、あの時の極限髪の長いやつ!」
「あっママンにちかづいちゃだめ、ね」
「おおー、これがスクアーロの娘なのなー、かわいいかわいい」
「ありがとー、あのねえ、れんあいじじょーをね、ききにきたの!」
「恋愛!? いっいや、俺と先輩は!? まだそういう関係じゃなくて、なんというか」
「恋愛……?」
「いや、でも、あえていうな……」
「俺は、まだ恋愛にかまけていないぞ? 極限ボクシングに夢中だ!! ある意味、ボクシングと熱愛中と言っても間違いじゃないな! 誰か別のやつと間違えているのだろう!!
 なあ、山本!」
「…………はっはい……」
「(じー)ほんとだ!! はれのしゅごしゃさん、あめのしゅごしゃさんのことぜんぜんすきじゃないね!!」
「ぐはっ!!」
「刀小僧!?」
「ぜんぜんすきすきーってみえないもん!! レプレわかるよ!! ツナにはすきすきーってかんじだけど、あめのしゅごしゃさんにはぜんぜんすきすきーじゃないもん! ちょっとも、これっぽっちも、ぜんぜん!!」
「がはっ! うう……」
「刀小僧!? 落ち着け、何泣いてんだあ!!」
「おっおれ、ぜんぱいのこと、せんp「そっか、ぜんぜんこいびとじゃないんだ! じゃあ、かんけいないね!! ごめんね!!
 ママンいこうか!!」
「おっおう」
「よくわからんかったが、極限気をつけていけー」
「はーい、ばいばーい」


「あれは、あと10ねんはかかる」
「レプレ、なんだか、俺、今日お前がなにいってるかわかんねえぞお」
「いーのー、かんりにんのね、だいべんなの!」
「そっそかあ」
「つぎはね……あっびゃっくんだ!」
「やあ、レプレちゃん」
「あっレプレ様」
「びゃっくん!! グイドも!! あっ、びゃっくんはママンに近付いちゃだめね」
「お久しぶりです……あっこのへんた……じゃない、白蘭様、レプレ様とスクアーロ様には近付かないように、半径6200キロは離れてください」
「宇宙までいっちゃうよ!! というか……ウサギちゃんと知り合いだったの?」
「ええ、僕たちとレプレ様はボンゴレでも年が近いですから、幼馴染に近いですね」
「そうなのよ、グイドとレオの方が年上だけど、かわいいのよね」
「うお!? 急に16歳バージョン!?」
「えへへー、だって、びゃっくんとグイドが一緒なら、私本当はこの年だし」
「……レプレ、お前今日変だったのはもしかして、中身16歳だったからかあ……?」
「レプレ、わかんない♪」
「まあまあ、それで、今日はどんな御用ですか?」
「あのね、皆の恋愛事情を聴きにきたの!」
「はあ……恋愛事情ですか……」
「僕とグー君の、恋愛事情だね! 僕とグー君はもちろんらぶらぶだよ!」
「すみません、白蘭様、加齢臭が漂いますので、喋らないでください」
「あれ、今日のグー君いつもよりハートレスにひどいよ!?」
「ふーん」
「……どうしました、レプレ様、そんな目で見ていると、白蘭様が興奮なされてしまいますよ?」
「しないよ!! 今日のグー君は僕をどんなキャラにしたいのかな!?」
「ふーん、グイド、そうなんだ、かわいいね」
「……なんのことでありますか、レプレ様、何をおっしゃっているかわからないのですが……?」
「ふふ、グイドがレオ以外にそう感じちゃうんだ。意外とグイドも……」
「レプレ様、見透かすような物言いはいけませんっと、習いませんでしたか?」
「おっおい、グイド、レプレ……喧嘩すんなよお……?」
「なっなんか、怖いんだけど……あれー……スクアーロくんもうさぎちゃんもグー君もいて僕、かわいいハーレムかと思ったら……」
「しておりません、大丈夫ですよ。なぜ怯えるんですか、お二人とも」
「けんかしてないよね、だって、グイドがしてるのはしっt「そういえば、レオナルドにはもうお会いしましたか、レプレ様」
「まだだよー」
「そうですか、きっとレオナルドもレプレ様やスクアーロ様にお会いしたいと思っているはずですので、すぐに行ってあげてください」
「え、グー君、僕まだあんまり二人と話してないんだけど……」
「ねえ、ねえ、びゃっくん」
「あっなあに、うさぎちゃん」
「愛されてる、ね★」
「おおっと、手が滑って白蘭様の延髄にかかと落としをくらわせてしまいました。さあ、早く今のうちに」
「グイド」
「なんでしょう」
「名前、さっきから訂正してないよ?」
「なんのことだか?」


「……お前、グイドと仲悪いのかあ?」
「仲良しだよー、だって幼馴染だもん。だけど、グイドはレオ以外に知られたり見られたりするのがいやなの。照れ屋さんだから。
 それにしても」
「ああ?」
「びゃっくん、意外とママンに未練なかったなあ……、グイド、やるう……そのままたらしこんでミルフィオーレのっとれないかなあ……」
「(育て方、間違えたかあ……?)」


「あっレプレ様!?」
「レオ!」
「なに、レオ、知りあい?」
「ええ」
「幼馴染なんだよ!」
「ふーん、レオはうちのだから触っちゃだめ」
「なっ!? スパナさん!?」
「……ママン!!」
「どっどうしたレプレ」
「こんなに素直な男の人って、初めてみた!!」
「はあ?」
「レオのこと、好き?」
「好き」
「愛してる?」
「愛してる」
「今一番したいことは?」
「レオ抱きしめながらモスカの調整」
「レプレ様!! スパナさん!!」
「まっ真顔で……!! れっれおのこと、殴ったことある……?」
「ない、なんで殴るの?」
「!?!?!?!?!?!?」
「スクアーロ様、スクアーロ様、お二人を止めてください……」
「(育てた環境が悪かったぜえ……)すまん、レオ……あきらめろお……」
「まっままん、私、感動した!! きっとグイドがいろいろ大変な障害になると思うけど、私、応援するから!!」
「よくわからないけど、ありがと」
「実は今日はね、恋愛事情のインタビューにきたけど、一番らぶらぶだった!! らぶらぶだったで賞あげるー」
「あれ、そういう趣旨のコーナーなのかあ、これ……」
「それじゃあ、なんだか長くなってきたから、今日はこれくらいで、次は、皆のリクエストの二人の場所にいくよ★
 またねー!」
「次あんのかあ!?」



 いや、ないです。
 山りょ、白グイ、スパレオに大介入。矛盾点はするーです。
 レプレちゃんに、メタってもらい、暴れ回ってもらいました……。幼女→16歳への華麗なるメタモルフォーゼの途中で、レプレちゃんは性格がとても、良くはないけど、イイ性格になってしまったようです。すいません……。
 こんな感じでよかったのでしょうか。なんかとても違う気がします★
 よく考えると、レプレちゃんとレオくんは年が近いということで、ボンゴレ同士パラレルで幼馴染になってもらいました。
 グー君とは、本当は仲良しです。
 とりあえず、補足があるとすれば、グー君は、スクアーロとか、レプレちゃんって、なんだか白蘭の好みっぽいので嫉妬してました。後、レプレちゃんには心を見透かされると知っているので、ものすごい照れてました。照れ隠しの三国一恐ろしいグー君。出してないけど、ものすごいてんぱってました。
 そして、レプレちゃんの周りのカップルといえば、ザンスク、ツナ骸、ヒバ獄やだったりするわけで。育てる環境を間違えました。
 そして、レプレちゃんは、大好きなルッスと、大好きなママンを傷つけた人を許してないよ。全然許してないよ(おい
 山本は再起不能です。でも、きっとりょったんに声をかえられたらすぐに生き返るよ。
 スパレオは本当に素直デレカップルです。


 なにかあったら追記します。
 

category: 日記

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レオくん部屋の変わりに 


2009.03.18
Wed
21:32

レオくん部屋を作るのにちょっと時間がかかりそうなので、レオくん系まとめ。
※ミルフィスク=ヴァリアを裏切ってミルフィ側についたスク。
基本的に、骸レオというか、骸←レオ前提で、スパレオやら白レオやら。
時間軸は気にしてはいけないところです。
最近、双子のレオくん&グーくんとかできました。白グイとかいう変な単語があります。

3/18 絵が増えました。
 文章はもうちょっと整理してから。


 レオくん系小説(短文のある日記に飛びます)

骸スクで骸レオで、白レオのような(ミルフィスク)
白レオもどき(ミルフィスク)
白レオ
骸レオ?(ミルフィスク)
白レオ
白レオ
白蘭、スパナ、スク、レオ(ミルフィスク)
白レオ
スパレオ
スパvs白→レオ
スパvs白→レオ
スパvs白→レオ
スパレオ?
スパレオ
スパレオ
スパレオ
スパレオ
スパレオ&白スク?
スパレオ
スパレオ
スパレオ
スパvs白→レオ
白蘭、正一、レオ
レオスクレオ
スパレオ
スパレオ
正スク&スパレオ
白レオ?(レオくんとグーくん双子ネタ)
スパレオ?とγ
スパレオ
スパレオ
双子ネタ
白グイ(双子ネタ)
グイドvsスパナ(双子ネタ)
スパレオ&白グイ
スパレオ
スパレオ
白蘭とレオ(双子ネタ)
スパレオ
スパナとグイド(双子ネタ)
スクとレオ
スパレオ(双子&にょたネタ)
グーレオ(双子ネタ)
スパレオ
スパレオ(7歳レオくん)
スパレオ(7歳レオくん)
?×レオ
白レオ
グイド・グレゴ
超捏造(捏造テュール注意)
超捏造2
スパレオ
スパレオ(やばい捏造)
白グイ(双子ネタ)
骸レオ?
骸レオ?(兄弟捏造)
グイド&レオ(双子ネタ)
妄想ネタ
スパレオ
スパレオ
白グイ
骸とグイド
スパレオ
白グイ
白蘭とレオくん
白vsスパ→レオ


 レオくん絵、もらいもの収納
-- 続きを読む --

category: レオくんまとめ(仮)

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日記684日目 


2009.03.18
Wed
02:01

 長い銀糸が流れるように揺れるのを見て、ふと、彼は目を細めた。
 それは喜びの表現であったし、同時に遠い過去を振り返るものであった。
 ふっと、唇から息が漏れ、表情が緩む。

「どうしたあ?」

 背後の気配が変わったことに気づいたのだろう、振り返れば、同じ色の瞳が彼を写す。

「また、伸びたな」

 一瞬、髪のことだとわからなかったのだろう怪訝そうな表情をし、すぐに、ああっと相槌を打つ。
 さらりと流れる髪は、後ろだけではなく、前髪もあごにかかるほど長い。
 邪魔そうだが、慣れた仕草でかきあげて耳にかける。その長さが、時間の流れを雄弁に語っていた。

「こい」

 一声、彼が口にすれば、相手は少し驚いたように目を開いたがすぐさま、持っていたコーヒーカップを放置して立ち上がる。

「コーヒーいらねえのかあ?」

 そう、問いながら顔をのぞきこめば、耳にかけた前髪を掴まれ、引き寄せられる。

「いっ」

 小さいが鋭い痛みに顔をゆがませながら、手を振り払おうとはしなかった。
 なぜなら、彼の力加減が、ただ引き寄せるもので、乱暴に引き抜こうとするものではなかったからだ。
 彼の指先がちりちりと毛先をもてあそぶ。

「どうしたんだあ?」

 問いかけに、不機嫌そうなものはない。
 むしろ、口元に笑みのようなものすらあった。

「いつだったか」

 彼の重々しい口が、やっと開いた。

「おう」
「髪を切れと言ったのを、覚えているか?」

 びくっ。
 相手の体が震えた。
 その震えは髪を伝い彼にまで届く。
 うかがうような表情、怯えたような唇が、言葉を選ぶように開かれた。

「覚えてるぜえ」

 あんたが、俺に言ったこと、ひとつも。
 一つも、俺は忘れていない。
 そう、珍しく小声でつぶやいた。

「いつだ」
「……あんたが、帰ってきてから、2,3日後くらいだあ。人の髪さんざん引っ張って、引っこ抜いて……俺を蹴り飛ばしやがった時、言った」

 痛みを思い出したのか、苦い顔をする。
 散々、暴力を与えられるのは今も同じだったが、言葉が、なによりも相手にとって痛かった。
 忠誠の証を、貫き維持し続けた全てを否定され、踏みにじられたのだ。
 また、切れといわれるのだろうか。
 恐る恐る次の言葉を待つ。 


「切るな」


 声は、静かで、はっきりとしたものだった。
 がんっと、殴られたような衝撃。
 実際には、髪をいじっているだけで彼は相手に触れてすらいなかった。
 けれど、脳がぐわんっと、揺れる。
 言葉は、きき返す前に繰り返された。

「切るな」
「いっ」

 言われなくても、きらねえ。
 そう言いたかったのに、喉に詰まる。
 胸にこみ上げたのは歓喜だった。同時に、安堵でもあった。
 ぱちりっと、瞬きすれば銀の瞳の水の膜が厚くなり、もう一度瞬いた時にはぽろぽろこぼれてしまう。
 なんでもない、短い言葉だった。
 けれど、わかった。
 肯定されたのだ。
 報われたのだ。
 髪から手が離れ、そのまま腕をひかれる。
 彼の肩に頭を押し付けられ、今度は髪の付け根に指が通った。
 それは、子どもを慰めるような、優しい手つき。

「スクアーロ」

 やっと、時間が埋められた気がした。
 もう、すべてが10年以上前のことで。
 諦めて、慣れていたような気がしていたのに。

「     」

 耳元で囁かれる言葉。
 ぐいっと、相手は彼の肩で涙をふく。
 そして、顔を話すと、彼の口をふさいだ。

「そいつは、まだはええよ」

 俺の誓いが果たされるまで。
 この髪を、俺が切る日まで。
 にやりと、まだ涙にぬれる瞳を笑ませた。
 そして、今度は、彼の髪に相手が触れる。
 
「あんたも、伸びたなあ」

 XUNXAS。
 そう、ひっそりと呼ぶ。
 まるで、時間が何年もまき戻ったかのように。
 彼は、小さく、やっとと、つぶやいた。
 それは喜びと遠い過去が混じりあった言葉。


(やっと、俺は16年前から動けた)


 静かに瞳を閉じ、開く。
 16年前から大きく変わって変わらぬものに、16年前にいいのがした言葉をどう伝えるか、少しだけ考えた。



 なんだか、お題とちょっとずれた気がするぜ!!
 それは、私の文才のなさのせいだぜ!!
 リング戦も終って、いろいろなしがらみやら問題やらを片づけて、落ち着いたころ。送れなかった8年を8年かけて取り戻したボスが、とりあえず、なあなあになっていた関係をちゃんとやりなおす的な……。このあと、告白イベントです(そこまで書けよ!
 甘さが薄いですが、ボスがスク好きってちゃんと出てるって見えたらいいと思いました(作文か
 髪を触り合うって萌えなのは私だけですか……?
 小西あかね様に捧げます!
 

 文章に、色気やら感情がないから、私はいちゃつきというシチュがものすごく下手なことに気づきました。
 文才のなさ、ここに極まれり!
 もう、お前らみんな報われない片思いしてろ!!(暴走禁止
 


 リクの難易度があがってきてる気がする……ざわざわ……文才のない私に書けるのか、どうまとめるのか……。
 うちの素材はいきがよ過ぎて調理しづらいぞ……。

 ひらめいた!(ぴこーん!

 全部パラレルにすればいいんじゃないかな……?(いらんアレンジ禁止 


 いつものことであるが、トップ絵がよすぎて詐欺である。
 バナーも詐欺である。
 いろはめ……いろはめ……大好き……最高の親友めえ……。

category: 日記

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日記683日目 


2009.03.17
Tue
21:24

「スぺルビ、私のこの世で一番嫌いな言葉はくそがきの護衛なんだけどね」

 目元を隠す少々やぼったく見えるメガネに、深くかぶった薄汚れたハンチング帽、いつもは髪の根元の方でまとめられている髪を首元で一つにまとめ、珍しく義手をつけてだぼっとした褪せた色のコートを着ている男は、その一つ一つをとりあげればひどく雑に見えかねなかったが、なぜか男が着こなすとそれも一つのコーディネートではないかというほど男の美しさを損ねず、似あって見える。
 ただ、どこか、ひっそりと印象がいつもよりおとなしめに見えるのは、おそらくうっすらと施された化粧のせいだろう。飾るのではなく、いろんなものをごまかすというのは、化粧の本来の使われ方であると同時に、特殊メイクのように子どもたちに思わせた。
 ふりまかれる殺意と強烈な気配が鳴りを潜めていれば、おとなしそうな、自分の外見に少々無自覚な懐古趣味な学生に見えなくもない。

「きめえ……」
「気持ち悪い……」

 子どもたちは、そんな様子をひどく怯えたように距離をとって見ていた。
 見たくはないが、人間には怖いもの見たさというものがあり、どうしても気になってしまうのだ。

「うう、テュールがまともに見える、きめえ、もう御曹司帰ろうぜえ……」

 涙目になり、弱音を吐きだす銀髪の少年は、隣の黒髪の少年に交渉するが、黒髪の少年は、できるだけ男を視界に入れないようにしながら、首を振る。

「てめえだけで帰りやがれ、俺は行く」
「だ、そうだ、じゃあ、スペルビ、私と一緒に帰ろう。ルッスーリアにおやつでも作ってもらうから食べなさい」
「ガキ扱いすんなあ!! つーか、近寄んじゃねえ!! 帰らねえよお!!
 俺は御曹司と一緒にいるんだあ!」

 ぎらっと、眼鏡の奥が光った。
 べろりっと、せっかく施した化けの皮が剥がれる感覚。
 ひっと、危険感知に優れた銀髪の少年は、一瞬逃げかけたっと思いきや、まるで黒髪の少年に盾になるように半歩踏み出した。

「ほう……」

 その行為で、ますます眼鏡の奥が剣呑になり、にいっと、唇が釣り上った。
 銀髪の少年の警報装置だけではなく、黒髪の少年の警戒にまで殺意が及んだ瞬間。

「うるせえよ……。カス、てめえはぐだぐだ言うなら帰れ。剣帝、てめえは9代目に命令されてんだろ、こい」

 強い、威圧する声に、へにょっと、銀髪の少年の眉尻が下がった。
 怖がっているのではなく、困っているという表現がよく合うだろう。

「なんで俺がいるのに、テュールの野郎が護衛にいるんだあ……」
「ガキだからだろ、カス」
「う゛お゛ぉぉぉい!! 俺はガキじゃねえ!!」
「今中で一番年下は誰だ、引き算もできねえのか、本当にカス鮫だな」
「こらこら、御曹司、いくら本当のことでも私のかわいいスペルビをいじめるのは感心しないな。いじめていいのは私だけだよ」
「はっ事実がいじめになるとは、とんだカスだぜ」
「真実は時に人を傷つけるんだよ。ちなみに、足し算もあやしいね、スペルビは」
「う゛お゛ぉぉぉい!! なんでこんな時だけてめえらなんで息ぴったりなんだよお!!
 足し算はできるぞお!!」

「「息ぴったりじゃない」」

 不本意っというのを絵に描いたかのような表情で二人が同時に言うものだから、銀髪の少年は笑うよりも、ちょっと驚いてしまう。
 二人が一瞬顔を合わせて、苦虫を噛みつぶしたように顔をそらす。
 これは、なんだか自分が地雷を踏んだような気がしたのだろう、銀髪の少年は人生で何度あるかわからない機転と、空気を読んでショーウィンドゥを覗き込んだ。
 そこには、適当な時計が並んでいる。
 時計。
 そういえば前に壊したなっと考えた瞬間、後ろで男が動いた。

「スペルビ、どれが欲しい? 買ってあげよう」
「はあ!?」
「スペルビにはやっぱり白が似合うけど、すぐ壊すからね、丈夫なやつがいいかい?」
「いらねえ……」
「遠慮しなくてもいいんだよ。スペルビのほしいものはなんでも買ってあげるからね――ほら」

 にこっと、笑って、見せつけるかのように言う。

「もうすぐ、誕生日じゃないか」
「?」
「スペルビの誕生日になにも買ってあげないなんて、スペルビのことをまったく考えてない、思ってもない血も涙もない冷徹野郎だけだからね」

 そういえば、そんなものも存在したなっと、銀髪の少年は考える。
 しかし、今どうしてそれを強調するのかわからなかった。
 それと同時に、背中で怒りが膨れる。

「おっ御曹司ぃ……?」
「おい、ドカス」
「なっなんだあ……」
「帰るぞ」
「え?」
「どうしたんだい、御曹司。まだ何も買ってないように見えるが?」
「うるせえ!」

 珍しく拗ねたような声の荒げ方に、銀髪の少年はますます首をかしげた。
 男を見れば、にやにやしている。意地の悪い、人を玩具にしているときの目だった。
 どうやら、男と黒髪の少年の間では、なにかわかっているらしい。
 それが、無性に気に入らない銀髪の少年は、二人を交互ににらみつける。

「スペルビ」

 にこりと、男が笑う。

「誕生日までに決めておきなさい、どっちの時計をつけるか」

 その声は、一切潜めていないため、黒髪の少年にも届いていた。
 どういう意味だと聞き返せば、漆黒の瞳の笑っていない部分で誤魔化される。

「わけわかんねえぞお……?」



 しばらく後、男の言葉の意味を知った銀髪の少年は、二つの時計の前で頭をひねることになるが、それはまた別のお話。



 テュールとボスとスクアーロでお買い物!
 ボスが実はスクの誕生日プレゼントを選びに行こうと出かけたら、今、情勢が不安定だから暇してるテュール連れていきなさいってお父さんに言われて嫌だったけど、仕方なく。
 スクはいつでも勝手についてきます。
 スクを好きで、スクをいじめたいからこそ、すくをいじめるときは無意識に気があってしまうボスとテュル。でも、不本意。なぜならどっちも独占欲が強いから、いじめていいのは自分だけだと思ってるから。

 テュルは一応、変装してます。
 まともに見えるテュルきもい!

 
 現在、リクがおじいちゃまVS孫娘みたいに……。
 孫娘優勢ながら、やっぱりおじいちゃまも強いなあ。
 家族ものが好きなので、娘も義父も愛してくださるのはうれしいですvv



 関係ないけど、うちはレオくん溺愛に見せかけて、グイド偏愛サイトだと思う。
 基本的には、グイドであることを常に前提にし、レオくん≠グー君であっても、双子とかでグー君出すし。
 いや、レオ君が骸になったときの絶望を考えると、レオくんも大好きなんですが。
 殺伐っこが好きなんだなっと考えると、レオくんが普通にミルフィ側でも、実はリングとか、ボックスは苦手だけど、体術には優れてるとか、若いからFランクだけど、あるいは実力を隠して実は六弔花とか捏造しまくってたと思います。

category: 日記

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日記682日目 


2009.03.16
Mon
13:51

「どうしてママンはパパンとけっこんしてくれないの?」
「父親って、そんなに欲しいものかあ?」

 娘の真摯な質問に、母親は首をかしげて思わずそうつぶやいてしまう。
 一見ひどく冷たい言葉だったが、実の父はどうなっているかわからず、義理の父によってありとあらゆるトラウマを植え付けられた母親にとって、父親という単語はあまりいい言葉ではない。
 確かに、娘にとっては自分を溺愛し、優しさや幸福を与えてくれる自分の父親が好きなのはわかっているものの実感がわかないのだ。
 そんな気持ちを持前の直感で読み取った娘はさっと、矛先を変える。

「ねえ、ツナならわかるよね?」

 向けられると思っていなかったのだろう、二人を微笑ましい気持で見ていた親戚は驚き、それと同時に、思わぬことに、母親と同じことを口にした。

「父親ってそんなに欲しいものかなあ?」
「!?」

 娘としては、同じくボンゴレの血筋であり、片親しかいない(と思いこんでいただけであったが)時期があった親戚ならば同意をもらえると思ったのだろう。

 しかし、甘かった。

 ボンゴレの血族って、父親に恵まれてないんじゃないの?
 っというくらい父親にいい目にあっていない親戚もまた、父親という概念が薄い。もしかしたら性別の違いもあるかもしれないが、父親がいなかった時期に、母親が再婚して父親が欲しいなどと思ったこともなかった。
 むしろ、母親の方に同意して「ねー?」とか言っている。
 娘は、ぷるぷる震えた。
 得てせず、娘の大好きな母親と大好きな親戚は敵という布陣なのだ。

「ママンとツナがいじめるー!!」
「えぇ!?」
「人聞きわりぃぞお!?」

 おろおろしながら慰めるためにお菓子を取り出す親戚と、母ゆえにつっこみの余裕のある母親は動きは違えど叫ぶ。

「あんま甘やかすなあ。ただでさえうちではお姫様なんだからよお」
「だって、かわいい女の子が泣いてたら慰めないと……っていうか、泣かしたってばれたら俺が殺される」

 親戚はあえて誰に、とは言わなかった。
 誰にでも殺される恐れがあったからだ。
 お菓子を貰った少女は甘さを口に感じると少し落ち着いたのかうーっと二人を睨みながら講義する。

「でも、子兎ちゃん、俺、どっちかというと二人の結婚賛成派だし」
「!」
「う゛お゛ぉぉぉい!?」
「あのさ、俺とザンザスみたいなことまた起きてほしくないんだよね、だからできるだけ血族の管理とまではいかないけど把握しておきたいし、一本化とかしておきたいんだよ。
 スクアーロさあ、捕まえておかないと子兎ちゃん連れて雲隠れしそうだし……ザンザスをどうにかできるのはスクアーロだけだと思うし、そういうわけで、俺は子兎ちゃん側ー」
「ツナ大好き!」

 膝に飛び乗る少女の頭を撫でながら軽快に笑う。

「ちくしょう、てめえ!!」
「父親欲しいかって言われたら、確かにスクアーロに同意するけど、ザンザスに結婚してほしいかって言われたら子兎ちゃんに同意するだけだよ」

 というわけで。
 娘と親戚は、一度顔を合わせる。
 どこか似た笑みを浮かべ、ばっちりのタイミングで同時に口にした。


「「どうしてママンはパパンとけっこんしてくれないのー?」」


「くそっ!! レプレ、帰るぞお!!」
「ええ、ママン、へんじはー!?」
「返事はー?」
「うるせえ!!」
「うー、ばいばーいツナー」
「子兎ちゃん、またきてねー」
「もうこさせねえぞお!!」

 母親は、この娘の爆弾っぷりが、ボンゴレの血筋なのだとそう思った。



 お仕事で皆、手が離せないから、ツナのところに預けられたレプレちゃんをお迎えにきたスクアーロという感じで。
 流様にお捧げさせていただきます!
 ツナとレプレちゃんに(遠いけど)血のつながりを感じてくれれば、成功です(失敗ですね
 そういえば、スクもボスもツナもレプレちゃんも獄も片親に育てられたという。片親率高いなあ、ボンゴレ(一人ファミリーの人
 きっと、父親に恵まれていないせい。
 遠い親戚だけど、ツナ的にはレプレちゃんは姪っ子気分だと思います。


 なにかあれば追記するかもです。

category: 日記

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日記681日目 


2009.03.15
Sun
14:22

「パパン、そろそろネングノオサメドキじゃないかしら」

 ある日いきなり目の前に突きつけられた娘は、この数年で見る間に母親に似ながら、可愛げやら美人ともいえる要素を持ったまま成長していた。
 性格の違いなのか、育った環境の違いなのか、初代ボンゴレの血でも先祖返りさせたのか、はたまた保護者たちのたゆまぬ努力のおかげなのかはわからない。
 とりあえず、その瞳以外は自分に似なかったことだけを父は喜びながらも、辟易としていた。
 なぜなら、成長した娘というのは、否、成長などする前、初めて会ったときから、ひどく素直でまっすぐで情熱的であったからだ。ここは、母親に似ていると実は父親はこっそり思っている。
 しかし、こういう言葉はどこで覚えてくるのだと現実逃避の真っ最中に、ぐっと、赤い瞳が怒ったように釣り上る。

「パパン!! パパンのママンへの思いはそんなものなの!?」

 険悪な顔をするとますます母親似で、その顔に弱い父親は思わずため息をついてしまう。

「私は、パパンがママンの誕生日のたびにキューリョーサンカゲツブンが棚にたまっていくの知ってるんだから」

 咄嗟に、父親は自分の机の棚を抑える。自分以外が触ることなど皆無の場所。
 だが、その気になれば娘は父親のいないときに忍び込んで開けることができてしまうのだ。怖い物知らずというよりも、父親が絶対に怒らないことをわかっているのだろう。

「ママンが誰よりも頑固で手ごわいのはわかってるわ。でも、そこに甘えてていいの? パパン」

 この娘は、誰よりも人の心に深く踏み込む。
 人の心を見透かす瞳で、まっすぐに言葉をぶつける。
 最近ではやっとその距離感を覚えたものの、覚える前は数多の心の惨殺死体を作り上げていた。もちろん、父親のものだ。たぶん、父親の心の惨殺死体が一番多いのではないだろうか。

「怖いよね、今が壊れるのは。わかるわ、気持ちよくて、暖かくて、優しくて、幸せだもの。
 何一つ欠けず、何一つ揺らがず、なんでもあるもの。ママンの気持ちも、皆の気持ちも、全部、知ってるものね。
 それを急に変えてしまったら、壊れて、欠けてしまうかもしれない。ママンは逃げるのとても上手だし……今更壁ができたら、取り返しがつかないかもしれない」
 
 女の成長は怖いと、父親は思う。
 少し前までは、娘とて、ただ無邪気に幸せを願い、ただ好きだからを旗印に走っていたというのに。
 どうして、恐れという機微まで理解できるようになったのか。

「でも、それじゃあ、何も変わらないだけだよ?」

 変わって、ほしいと娘は泣きそうに言った。
 そして、同時にお願いとは言わなくなっていた。
 自分が願うから替わってというのではない。自分の意思で変わって欲しいと言外に言っているのだ。

「パパン」

 それ以上、娘は何も言わなかった。
 父親も、何も言わなかった。
 ただ、言葉にしない代わりにあらゆることを考えている。
 娘は、その思考のうち、一部をすくいあげ、理解した。


 だから、微笑む。


「パパン、捕まえて!! ママンを捕まえて!!」

 速く!!
 少女の叫びにぎょっとした保護者は、自分の横を高速で走る銀を思わず見逃した。
 数歩遅れて弾丸のように飛び出す黒の走りをせめてじ邪魔しないように避ければ扉から自分の父を応援する兎のような少女が目に入る。興奮すると、色素の薄い肌が赤くなり、ぴょんぴょんと跳ねて左右の髪を揺らす癖は背と髪が伸び、幼さが抜け始めても残っているようで、自分も走りタゲに跳ねていた。
 状況がわからず首を傾げる保護者は、少女を落ち着けるために声をかける。

「れっレプレちゃん、今、茹蛸みたいなスクちゃんとボスが走っていったけど……なにがあったの?」
「今日のパパンはいつもと違う、漢のパパンだから、きっと大丈夫!!」

 意味が分からなかった。
 だが、状況を冷静に咀嚼すれば、なんとはなしに保護者は長年の経験から答えを導き出すことができた。

「そう、ボスが本気なのね」
「うん!!」
「それなら、いけるかもしれないけど……」
「けど……?」

 不穏な言葉に、少女の顔が曇る。

「スクちゃん、逃げるの、すごく上手なのよね。基本的には不退転なんだけど、子どもの頃に鍛えられたせいかしらねえ……」
「私も追いかけてくる!!」

 走りだした少女を見送って、保護者はちらりと時計を見る。
 そして、大きく溜息をついた。

「ベルちゃんとマモちゃんに、今日はスクちゃんの誕生日祝えそうにないって伝えないと……気が重いわ……」



 リクエストしてないのにいつもルッスが出張るのは、ルッスがいないときれいな形に治まってくれないからです。ルッスって偉大……。
 告白してるシーンがすっぽり抜けてしまいましたが……ザンスク+レプレで、レプレちゃんの熱意に負け、ザン様が誕生日にかこつけての告白話(スクが真っ赤になって逃げる)です。
 秋様にお捧げさせていただきます!!
 スクは捕まってしまうのか……。
 とりあえず、5,6年後くらいで、レプレちゃん13,4歳です。
 パパンを説得できる程度のいい女を目指して、常々失敗します。いい女ってどう書けばいいんでしょう。誰か教えてください。
 ボスが棚にためてるのは、いつか告白してやろうとしている指輪です。給料三か月分です。
 後、変な言葉はいろんな人の教わります。
 


 しばらくレオくんかけないと思うと、別枠で書こうかなっと思ってしまいます。
 駆け落ち話の続きとか、書きたいネタは山ほどあるのに!!


レス。

神楽月様
さっそくの反応ありがとうございます!!
 リクに答えられていたでしょうか……もしもご不満な点とかありましたら、管理人の文才のせいと責めてくださいませ……。
 色々節操ナシに書いておりますのに、毎日きてくださりありがとうございます!!
 レプレ部屋も、頑張ってもう少し日記ログから引っ張ってきて充実させたいです!
 これからも、がんばらせていただきます!!

category: 日記

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日記680日目 


2009.03.14
Sat
01:08

「お金で買えるものだけが、プレゼントじゃないのよ?
 そうね、てづくりのものをあげるとかきっとスクちゃんも喜ぶわ」

 保護者たる彼にそう優しく教えられた少女は、素直にうなずく。
 その言葉は、少女にとってひどく美しく、それでいて素晴らしく聞こえた。
 お小遣いなるものは甘い父親にふんだんに与えられているが、だからこそ、少女はあえててづくりに挑もうとする。
 しかし、それには一つの大きな難問があった。

 何を作るか。

 である。
 まだ一桁の年齢で少女が作れるものは少ない。
 誰かに言えば手伝ってもらえるであろうが、それはなんとなく気が引けた。
 しかし、単純なものは渡したくない。
 どうすれば。
 そう、数時間悩んだ末、少女は結論を出した。


「パパン、ママンにいっしょにケーキつくってあげよう!!」


 そう、父親の前に飛び出してきた少女は、白いフリルのふんだんにあしらわれたエプロンドレスに、真っ白な三角巾という、少女のもともとの容姿が合わさって砂糖菓子のようにかわいらしい姿だった。いつもは兎の耳のように左右で縛られた髪も、三角巾をするのに邪魔だったのか、後ろで一つに縛っているせいで、いつもよりぐっと大人びた印象を与え、親ばかながら父親は見とれてしまう。
 おそらく、少女がお菓子の妖精だといわれても、今この瞬間の父親なら信じたことだろう。

「……」
「レプレ、あぶないからルッスがオーブンとかさわっちゃだめっていうけど、パパンといっしょならいいから!
 ね、パパンもママンに贈り物したいでしょ?」

 少女は、赤い大きな瞳で父親を見つめ、首をかしげる。
 どこに、これほどかわいらしい少女の頼みを断る人間がいるだろうか。

「わかった」
「やったー!!」

 うなずく父親に、少女は白い肌に赤みを帯びさせるほど興奮して喜んだ。
 そして、くるっとまわると、とてとてと近くの棚に近づき、開ける。
 何をしているのかわからず見ている父親の前に、一枚の大きな布を広げた。

 びしっ。

 思わず、父親の体が固まる。

「これ、パパンのエプロン!!」

 少女は、それはそれは嬉しそうだった。
 ぴょんぴょん跳ね跳びそうな勢いは、それはもう愛らしい。
 だが、その時の父親の胸には届かなかった。
 なぜなら、少女の持っている大きな布ことエプロンは


「レプレとおそろいなの!!」


 少女のものと同じ、フリルをふんだんにあしらったものだった。
 ふわふわの、柔らかなデザインが、目に突き刺さる。

「……………レプレ」
「パパン、きてくれるよね?」
「待て、レプレ」
「だって、おそろいだもの」
「待て」
「エプロンしないと、だいどころはいっちゃだめってルッスもいってたし」
「待ってくれ」

 頼むから。
 思わず父親は泣き言をもらしそうになる。
 それを、ぐっとプライドを持ってして抑えた。
 少女の目に、父親は自分がどう映っているか知りたくなってきた。
 せめて、彼女の教育係を持っている彼だとか、兄変わりの男だとかならば、どういう意味でかはおいておいて、おそらくそれなりに似合ってしまうだろう。
 けれど、父親はいつも鏡で見ている自分の姿とエプロンをてらしあわせて、似合うとはまったく思えない。どころか、悪夢だ。見た人間が恐怖で気絶してしまう可能性すらある。
 少女の眼は輝いていた。
 大好きな父親とおそろい。
 それは、それだけ少女にとってうれしいことだろう。
 例え、少しの先の未来を見ていなかったとしても。

「レプレ……」

 父親は、震える声で少女の名を呼ぶ。
 そして。



「じゃあ、ケーキつくろうか!!」

 父親にとって、その日はとても、忘れられない日になった。
 



「あら、レプレちゃん、ママンに送るもの決まった?」
「うっうーんとね……ひとにはえてふえてがあってね、おかねでかえるものって、すごくだいじだってわかったの……」
「レプレちゃん……?」
「るっす……だいどころみてもおこらないでね……!!」
「ちょっと、どういう意味なの!?」
「ママンのプレゼント、かってくる!!」
「待ってレプレちゃん、台所、台所がどうしたの!? ボス、どうして目をそらすのかしら、二人とも、なんで逃げるのー!!」 

 ママンへの誕生日は、二人でワインとコップをあげました(パパンが怒った時よく投げて壊すから)



 リク通りになっているか、激しく不安ですが、神楽月様に捧げます!
 レプレちゃんとボスがスクにプレゼントを送るほのぼのギャグ……?
 贈るというか、作るになってしまいました……もしも想像と違ってたら申し訳ございません……。
 ボスがどんなことになったのか、それは皆様の胸の中に……(マテ
 台所がどうなってしまったのか、それは、憤怒の炎でケーキを焼いたらどうなるかをお考えいただければわかりやすいかと。
 後は、去年の誕生日のものがどうなったかをみていただければ……。
 ああそうか、そこはパパン似だったんだね、レプレちゃん。


 しばらくは、スク系ばっかりですー。
 今日の絵茶、誰かきてくれるだろうか。
 きてくれないと泣いちゃう……どきどき。

category: 日記

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日記679日目 


2009.03.12
Thu
09:37

 その男と、現在仲間内にのみ[色欲]の、っと呼ばれる彼女がであったのは、捨てた名前をまだ持っていた頃だった。
 当時の彼女はフリーの暗殺者であり、豊満な体と妖しい魅力漂う容姿を持ってして、ベッドの上で標的を殺すという映画等の物語ではよくあるタイプの殺害方法をとっていた。
 実際、この方法はテレビなどで見るほど簡単ではない。いくら好色な人間だって好みはあるし、地位がそれなりにあるものならば美女とはいえ、やすやすと近づいてくる相手に警戒心を緩めることはほとんどないと言ってもいいだろう。かといって、逢瀬を重ねれば周囲に顔が知られてしまい、そもそも仕事なんてできなくなる。
 だが、彼女には天性の男たらしたる才能があった。フェロモンといってもいい。
 男という蝶を引き寄せるだけの大輪の花たる美しさ、おびき寄せるための甘い話術、身も心も警戒心すら溶かす蜜の手管。
 彼女は、ただ、人気のない場所でそっと男の隣に寄り添い、2,3言葉を交わすだけでいい。
 ヘテロな男ならば必ずといっていいほど彼女に惹かれ、それが自分の死をもたらすなどと知らずあっという間に無防備なベッドへと彼女を連れて行ってしまうのだ。


 そして、その夜も、彼女は標的が騒がしさを嫌って人気の無い庭園にいるところに声をかけた。
 かけたと同時に、後悔してしまった。
 なぜなら、彼女の標的は美しかったからだ、
 男を陥落させる彼女の魅力や、技術など、吹っ飛んだ。同時に、今まで誇っていた自分の全てが色あせ、恥ずかしくなった。

 彼女の標的は、ただそこに立って、目線を送るだけで人間を堕落させる悪魔だった。
 
 白い髪に夜よりもまだ深い漆黒の瞳。人の領域では作り上げることのできない芸術品のような美貌。均整のとれた体はまるで見事な彫刻作品の如く完璧を表しており、ただ一点だけ欠けた片腕が目に付くが、それすらただ彼という作品を昇華させる一部分に思える。そして、なによりも、無感情な冷たく恐ろしい殺気。それのどれもが、彼女の背筋をかつてないほど振るわせた。
 しかし、彼女はわかっていた。
 彼女の標的が、視線を向けたものの、自分に一切の興味がないことを。
 それこそ、路傍の石よりも、地を這う蟻よりも無造作に生える雑草よりも。
 絶望と、熱望が彼女の体を貫く。それは恋に似ていたかもしれないし、もしかしたら愛だったかもしれない。ただ、魅了され錯乱していただけといわれてもおかしくなかった。
 気づけば、彼女は、無意識に跪いた。
 標的の前に跪き、敬虔な信者のように乞うた。

 私は貴方様の命を分不相応に狙っておりました。どうか、私を殺してくださいませ。貴方様を一時とは言え傷つけ殺せるなどと愚かなことを考えていた卑しい私めを貴方の剣で切り捨ててください。

 懺悔のように吐き出された思いに、彼はやはり、その黒い瞳で彼女を見ているだけで何も写していなかった。
 けれど、それでよかった。
 彼女はその鋭い勘でわかっていたのだ。彼が自分など見もしない、知りもしない、覚えることもないことを。
 そうなれば、女の熱情はただ、殺されることを望んだ。塵芥のように彼に殺されてきた人間のように、殺されたかった。
 うつむいた女の上に、彼は微笑んだ。意味のない微笑みであったが、彼女は歓喜の嵐を胸にこみあげさせる。
 何一つ思い残すことなどなかった。
 顔をあげた彼女が見たのは、剣を鞘から抜き、夜の元佇む愛しい悪魔の姿。儀式のように神聖で、尊い時間。
 彼女は彼が首を跳ねやすいように顔を上げた。最後の一瞬まで、彼の姿を眼に焼き付けるために瞬きはしない。


 だが。


「おい、てめえ、テュールなにやってんだ!?」

 全ては無粋な声によって阻まれた。
 彼の動きが止まり、ぐりっと、素早い動きで声に反応する。
 声の主である男は、血相をかえて飛んで端ってくると、女を庇うように彼と彼女の間に割り込んだ。
 余計なことを!!
 彼女は荒れ狂う胸のうちで叫んだ。
 なぜ、この男は邪魔をするのだ。何ものなのだ。なぜ。なぜ、この男は、彼の瞳に写っているのだ。
 どろどろとした嫉妬がこみ上げる。
 後ろからこの男を刺し殺してやりたかった。

「俺の目の前でどんな理由があろうが、レディは殺させないぞ!!」
「わかった、シャマルを殺して目の前から消してから殺せばいいんだ。よし」
「よし、じゃねえよ!! 意味わかんねえよ!!」
「うるせえ、とにかく死ね」

 彼女に振るわれるはずだった刃は男を追いかける。
 男は、振り返って彼女を見た。

「レディ、貴方がなぜこいつに殺されたいか知りませんが俺はこの世から貴方のような美女が減るのはとても心苦しいのです。
 そう、貴方の喪失は人類の絶望だ」

 何を言っているのか、彼女は様々な言葉が浮かんだが、どれも口にしなかった。
 なぜなら、拍子抜けしてしまったのだ。
 毒気が抜けたとでも言おうか。
 美しい悪魔が邪気たっぷりに男を殺そうと、男はそれを必死に、演技ではなく必死に避けて少々滑稽なまでな逃げっぷりに、笑が止まらなかった。
 やっぱり、レディは笑ってないと。
 男が微笑むのを、彼女はしっかりと見ていた。l


 そこから、様々な出来事があり、彼女は[色欲]のという名前を得ることになる。
 今から思えばこの地位を手に入れるのならば、あの時殺されなくてよかったといえるだろう。
 なぜなら、あの時愛した悪魔の傍に彼女はいられるのだから。
 けれど、今でも、彼女は思う。
 あの時、殺されたかったと。
 だから、彼女は男を感謝すると同時に、恨んでいる。

「ふふ、Dr.そこまで言うならばベッドにご案内するわ」
「!?」

 そう、ささやかな悪戯くらいは許されていると思うくらい。



(勿論、[怠惰]の、のベッドだけど)



 シャマルと7人のテュール、[色欲]の編。
 いい女を目指したかったのですが、なにか歪みました。
 しかたない、テュールのせいだってことにしておきます(いや、お前の文才のせいだ
 彼女はあんまりきっちり設定を色々決めてないので、意外と書きやすかったりします。女性相手のシャマルって元気で楽しいですし。
 恐らく、7人のテュールの中で一番シャマルに絡んでいるのは(勿論テュールを覗いて)は彼女です。というか、シャマルが絡みたがる。
 


 吸血鬼パロで白グイとか書きたいです。
 パラレル病の発作が!
 グーくんが吸血鬼で、白蘭が血液提供者。
「いっいたたたたた!! グークンイタイ!? ちょっこれは痛い!! 本気でいたいいいいいい!!」
「ごちそうさまでした」
「え? え? 血を吸われるってこんなに痛いの? 本とか映画みたいにうっとりとかする場面じゃないの?」
「何を甘いことを……首に穴開けられているのに痛くないわけないじゃないですか……」
「でっでもさ!!」
「その気になれば、痛覚を麻痺させたり、逆に気持ちよくしたりできますが……僕の個人的な感情でやめました」
「やめないでよ!? 痛いのやだよ……!」
「…・・・はぁ……」
「普通のこと言ってるのに「聞き分けのないことを……」みたいな眼で見るの!? 僕がグーくんに血をあげてるんだよね!? 悪いことしてないよね!?」
 こんなパラレル書きたい……(どうして王道から外れるの? ばかなの?
 血液提供者がまったく上に立ててない……。
 ぎらついて血に飢えた捕食者の目のグーくんとか書きたい。白蘭が(あれ、僕、動く非常食……?)とかうっかり思うような。
 え、白グイですよ★勿論★ちゃんとデレますよ、HAHAHAHA(怪しい
 骸がフォロー役で「うちのグイドがそうホイホイ誰の血でも構わず吸うわけないでしょう。始めは不本意でも、2回目以降からはあの子の意思ですよ」とか言っちゃって「このパインは何を喋ってるんだ……」っと、顔を真っ赤にしたグーくんがヘタをグイグイ引っ張ればいい。ニヤニヤモードの止まらない白蘭に(今日は痛く吸ってやる。絶対2,3日痛む程度に噛み千切ってやる……!)っと、バイオレンスな照れ隠しを行うといい。
 あれ、なんだかグイ白っぽいぞ!!
 でも、押し倒されたり、口に指突っ込まれたり、あんなことやそんなことをされるのはグーくん。
 男らしい受け萌え……。 


 花粉症と半ニート状態のストレスで、体調が吐きそうなほど悪い。
 風邪も引いてるかもしれない。
 こんな体調で就職活動、うまくいくかああああああああ!!(黙って!!
 もう、ザンザスとスクアーロがいちゃついてるのを見るだけで金が入る仕事ないかな(ないよ!! シネよ!!
 テュシャマテュでもスパレオでも白レオでもツナ骸でも山りょでもいいけど(ないよ、そんな夢のような仕事があってももう枠いっぱいだよ!!

category: 日記

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日記678日目 


2009.03.11
Wed
20:09

 ディーノから言わせてみれば、ザンザスが自分を恨むというのはひどく心外なことだった。
 確かに、スクアーロのことを思うあまり好意を寄せる男を近づけたくないというのはとてつもなくわかるのだが、恨んでいいのは自分の方だと思っている。
 なぜなら、ザンザスと会う前まではスクアーロはどちらかというと自分のものであった。否、どちらかといえば自分はスクアーロのものであったというべきか。
 そこに恋愛関係はディーノからの一方的なものでしかなく、スクアーロに自覚はなかったが、とにかく、スクアーロはザンザスが現れるまで、仕合の合間には必ずディーノの世話を焼いてくれていたし、ディーノは世話をやかれてとても幸せだった。弟のような扱いでもいいと思っていた。
 けれども、幸せな時間はまったくもってちっともやっぱり長くは続かなかった。
 なぜなら、スクアーロはザンザスに出会ったしまったからだ。
 それは幸せの時間の終わりで、スクアーロがザンザスにとられると同時に、ディーノはスクアーロにぽーんっと捨てられてしまったことを意味する。
 だからこそ、とられたものとして、捨てられたものとして、ディーノはザンザスを恨んでいいと思っている。
 だが、それだけのことをしておいて、更にザンザスが自分を恨むなんて本当に心外であった。
 というわけで、ディーノはザンザスが恨みのこもった視線をこちらに送っているとき、叫びだしたくなる。

(その視線を送りたいのは俺の方だ!
 俺だってわかってるのになんでお前はわかってないんだ。俺はもう二度とスクアーロを手に入れることもスクアーロと過ごした時間をとり戻すこともできないんだぞ!
 ああ、ちくしょう。
 返してくれと叫んで返ってくるならばいくらでも叫びたい)

 ディーノは視線に気づかないふりをしながら今日も笑うのだ。
 

(俺の運命の人って、どこにいるんだろう……)



 なぜかディーノ独白。
 ザンザスよりもスクアーロに先に会ってることは確認されたスクアーロですが。
 そんな二人が小説のあれの後仲良くなればいいと思います。そして、スクアーロはドジ馬なところにうっかり世話を焼いてしまえばいいと思います。
 スクアーロに世話を焼かれてあー、幸せー、なディーノとかかわいいと思います。
 うちでのディーノの扱いは、寝取られ男で固定です。哀れ。
 でも、そんなディーノが好きです。愛ゆえにいじめちゃう★
 速く運命の相手が見つかりますように★



 今度の土曜日、3月14日のホワイトデーの午後5時半よりリボ茶やろうと思ってます。
 スク受けからテュール、レオ受け、山りょにツナ骸、その他お好きな方はぜひ!

category: 日記

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日記677日目 


2009.03.10
Tue
23:27

 ディスプレイに文字が絶え間なく流れ続ける。
 彼は、それをじっと目で追っていた。
 いや、ただ追っているだけではない、読み、理解し、脳内で分解し、再度組み立てて角度を変え、あるいは付け足して構築していく。
 人に許されている創造の世界を、存分に膨らませ、形作る。
 それは彼にとって快感であった。なによりも興奮できる、現実世界よりも自由な場所。
 遮るものはない。遮られることはない。
 どこまでも、どこまでも。

(あっ)

 だが。
 不意に、唐突に、現実世界からアクセスされた。
 ノイズが走る。
 もっと、のめりこんでいたいという要求が頭をもたげる。外のことなど、無視しろと。
 その要求に素直にこたえたかったが、耳から入る現実世界の情報は、抗いがたい魅力を持っていた。ぐぐっと、引き戻される。
 体の一部に、感触と重みが加わったことで、忘れていた瞬きを思い出し、ぱちっと一瞬の暗闇の後に微かに視界が滲み、創造の世界から現実に切り替わった。



「スパナさん」
「あ」

 そっと、青年は床に座る彼の膝の上に手を置き、顔を覗き込む。
 すると、彼ははっとしたような顔で慌てて青年の方に振り向いた。
 少々ばつの悪い顔を、青年はおかしそうに笑う。

「レオ」
「いいんですよ」

 何かを言う前に、柔らかな声が制する。

「スパナさんが、一つのことにしか集中できないのはわかってます」

 もう慣れましたという苦笑。
 彼は、微かに申し訳なさそうな顔をした。
 青年の言う通りで、彼は何かを始めると他の全てのことが二の次となる。何か気になることがあれば、興味が向けば、いつ、どこではまったく関係がなく、夢中になって没頭する。
 それは、誰かが隣にいても同じこと。
 例え、それが最愛の人間の隣であってもだ。

「レオ」

 膝に乗せられた手を取る。
 彼のものよりも小さく幼い指を惹き寄せ、口づけた。

「わっ」

 驚いたように手を取り上げようとしたところに、強い瞳とかちあった。

「レオが、一番だから」

 整った顔は、真剣な表情と合わさると、本当にどきっとするほど美形を際立たせる。
 そこに、これまた真剣な声でささやかれてはたまらない。
 手の甲に口づけられたせいで赤味がさしていたほほは、更に赤くなる。
 
「スパナさん……っ!」

 叱るように名前を呼べば、子犬のように眉を下げる。
 だが、手はな離さず、むしろぐいっとひっぱり、無理矢理膝の上へと誘導した。
 いつの間にか、先ほどまで彼が覗き込んでいたディスプレイは遠ざけられ、彼は青年を抱きしめる。

「うちは」

 そして、体勢のうまく立て直せない青年をそのままに、肩に頭をおいた。

「レオに無視されたら悲しいし、さびしい」

 率直な、言葉。
 誰もが当たり前に感じる感情。
 急に、ふと、隣にいた相手が、意識を遠くにやってしまうというのは、親しければ親しいほど、悲しく、さびしい。まるで、ないがしろにされているようで。
 子どものような様子に、ふっと、青年は息を吐く。

「大丈夫ですよ」

 なんとか、体勢を整えた青年は、彼の気持ちを感じ、その柔らかな金髪の頭を抱える。
 お互いの体温が、ひどく近い。
 そして、甘やかすように、言うのだ。

「真剣な顔のスパナさんは、かっこいいですから」

 見とれて、しまいます。
 言ってから、恥ずかしいことを言ってしまった顔を赤くする。
 あっと、思った時には遅かった。
 腕を離して逃げようとするが、彼の腕に阻まれる。

「いっ今のはなしで」
「かっこいい?」
「なしです!」
「うち、かっこいい?」
「なしですって!!」

 身をよじるが、にやにやと笑う彼は青年を強く抱きしめて離さない。
 逃げ場のない羞恥が、青年を更に追い詰める。
 顔を引きつらせ、手でぐいっと方を押せば体は離れるが、まじまじと顔を見られた。

「はっはなしてください」
「その表情のレオ、すごくかわいい」
「怒りますよ!!」

 さすがにそう言われると腕を緩める彼に、青年は腕を抜け出して距離をとる。

「そろそろ、休憩時間が終わりますので、今日はこれで帰ります」

 それを、言いたくて声をかけたんです。
 拗ねたように顔をそらしながら言えば、彼はうなずく。

「ん、じゃあ、また」
「また」

 会釈して出ていく背中を見送ると、彼は再びディスプレイに目を移す。
 創造の世界は、青年がいなければ容易く再び彼を受け入れた。



「あんな男のどこがいいんですか、グイド。
 今もほら、貴方が死んだことすら忘れてあんなに楽しそうにボンゴレの手伝いをしていますよ」

 暗闇の世界の中で、男は青年に問う。
 不機嫌そうな男に苦笑しながら、青年は穏やかに答える。

「そうですね。そういう人ですから」
「なぜ、許せるんです」
「だって」

 笑いながら、青年は自分の手の甲を見つめる。
 なんら、変わったところのない手を、口元にもっていった。

「知ってますから」

 誰が、一番か。
 その愛おしそうなしぐさに、やれやれっと、男は肩をすくめた。
 だが、その視線には、どこか寂しさと悲しさ、羨望がある。

「それに、真剣な顔のスパナさんが一番かっこいいですから」
「それはそれはごちそうさまです」

 男は、溜息をつく。
 それを見ながら、青年はまどろむ。
 彼岸と此岸の真ん中で、自分を呼ぶ声を時折耳にしながら、死への時間を、ゆっくりと眺めていた。


(ああ、きっと、二度と彼の想像の世界を途中で邪魔する者はいなくなるのだろう。
 僕はそれがうれしく、そして二度と邪魔できないのを悲しく思うのだ)



 真剣なスパナがかっこよかった、だからスパレオをした。
 そして、思いっきりレオくんがデレた。
 スパナの集中力は、きっと誰かに声をかけられても一区切りしないと反応できないくらいのめり込むと思う。
 周囲で何が爆発しても動じないくらい。
 しかし、レオくんの声には反応する、あと、レオ君が触るともうレオくんに集中がいっちゃうと信じてる。
 一番は決まってるから。スパナはきっと自分の優先順位になによりも従順だと思います。
 後、うちではレオくんは死んでも骸の力とかで、彼岸と此岸の狭間で少しの間待っていてくれると思います。それでも、あくまで少しの間で、たまに、夢で干渉できるくらいだと思いますが。
 
 もう、スパレオつん抜き大盛りでって注文したいくらいスパレオが好きだ。

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日記676日目 


2009.03.09
Mon
22:17

「よお」

 白衣を翻し、医者は軽い声をかけて近づいてきた。
 今日は機嫌がいいのか、へらへらと笑っている。
 だから、剣帝も笑った。
 目の奥がちっとも笑っていない、いつもの笑みを。

 どすっ。

「よお、シャマル」

 いつもの笑みを浮かべながら、手でも振るように軽く剣を医者の腹に突き刺した。
 たやすく皮膚を、肉を裂き、臓腑を抉って剣の先は腹にめり込む。
 みるみる白衣に血が広がり、信じられないという表情の医者が、うめいた。

「な、なぜ」
「おや?」

 剣帝が、不思議そうな顔をする。
 驚いたように目を開き、首をかしげた。
 信じられないとでも言うように。

「なぜ、俺が偽物だと」

 医者の姿がぶれる。
 そこには、腹部からとめどなく血を流す男が立っていた。屈辱そうに顔をゆがめる。
 剣帝は、もう一度、男の頭からつま先までを見た。
 そして、やっと納得がいったかのような顔をして、口を開く。

「ああ、幻術か、なんだ、シャマルじゃなかったのか」
「なに……?」
「シャマルがのこのこ殺しやすい位置にきたから、刺してみただけだよ」

 にっこりと、にっこりとこの世の何より美しい化け物の笑みを浮かべて剣帝は剣を引き抜いた。
 刹那の間。
 それだけで、剣帝は男の首を飛ばす。
 男は、なすすべもなかった。
 ただ、瞬きもできず、そのまま地面に頭だけ転がる。遅れて、体が倒れた。


「あー、せっかくシャマルをついに殺してやったと思ったのに、つまんねえ」


 剣帝はぶんっと血を飛ばすと、先ほどまで男だったものを一瞥もせずに歩き出す。
 考えるような仕草で取り出した布で剣を拭い、つぶやく。

「よし、シャマルに嫌がらせになんか送りつけるか」

 なんのことはない、剣帝の日常は、つつがなく流れていく。




 なんのことはない話。
 術師の暗殺者がシャマルのふりして襲おうとしたら、シャマルを見ると自動的に殺そうとする剣帝に返り討ち。
 化ける相手が悪かったというべきでしょうか。



 久々に、ろぐをまとめました。
 レプレちゃん部屋も作って、なんだかこのサイトごちゃごちゃしてるなーっと。
 掃除したい……。
 あと、レオくん部屋作って、早くログ整理をなんとか追いつかせたい。
 やっぱり、1月ごとにログ整理して小説部屋にいれれたら理想ですよね。
 今は3月単位くらいでごちゃごちゃいれてます。


 スパナが猛烈がっこよかった。
 明日はきっとスパレオ。

category: 日記

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日記675日目 


2009.03.08
Sun
14:53

「う゛お゛おぉぉぉい、てめえ、本部の霧の守護者がこんなところになんのようだあ」
「おや、背を預け合ったことはなけれども、最終決戦をともに乗り越えた相手にずいぶんなお言葉ですね」

 個人が所有するには少々大きめの部屋のソファで、彼はまるで自宅にいるように寛いでいた。
 それを見た部屋の所有者の一人である男はもともと鋭い目つきをいっそう悪くし、彼を睨みつける。
 本来ならば人を射殺せそうなほど強く恐ろしい眼光であったが、彼は表情一つ変えずに微笑んですら見せた。

「要件はなんだあ」

 その余裕が気に入らないのだろう、男は彼に低い声で不機嫌そうに問う。

「簡単なことですよ。ヴァリアーに、といいますか、あのアルコバレーノと代わりの新人くんを御借りしにきただけです。今回の作戦はとにかく徹底的に、誰も彼もを、それこそ、しかける僕たちですら自分で自分を騙す勢いで完璧にやりとげなければいけないのですから。念には念をいれて総力戦です。
 書類はすでに届いているのでしょう?」
「そんなことは当然だあ。ヴァリアーがかかわる作戦は、ボスの眼に入ると同時に俺にくるようになってるからなあ。
 そうじゃなくて、書類一つでいいことをなんでてめえがここにいるかきいてるんだあ」

 いぶかしげな表情に、彼は、きっぱりと答えた。

「ドン・ボンゴレの八つ当たりです」
「はあ?」
「僕が、あなたのボスや、アルコバレーノたちと仲が悪いことを知って直接ハンコをもらってこいと命令されたんですよ!! ハンコもらってこなきゃ帰ってくるなと!!
 僕だってさっさと帰りたいのに、あなたのボスが僕の目の前でなにしたと思います!? ハンコを燃やして「おっとうっかりハンコを紛失してしまった。変わりがくるまで待っていてもらおう」と言ったんですよ! きいいいい!! ボンゴレの血はどうしてこうも陰険なんですかね!!」

 先ほどの余裕はどこへやら、はんかちをかみしめながら涙を流す彼に、男は引いたように後ずさる。
 だが、そんなことは気にせず男はまくしたてた。

「その上、僕に毒入り紅茶を出すわ、たまに隊員が僕に嫌味を言いにくるわ、物陰からナイフが飛んでくるわ、オカマと10分間同じ部屋に閉じ込めるわ、僕を発狂させる気ですか!?
 ただでさえ、僕だってグイドやレオナルドのことを考えて僕の繊細なハートが壊れそうだというのに!!」
「たっ大変だなあ……」
「またく……グイドがなにをやらかすか考えるだけでミルフィオーレにいた頃の入江正一の気分もわかるというものです……」

 何か用事を切り出して逃げようとした男の耳に届いた言葉に、思わず足を止めた。
 眉根を寄せ、首を振る彼に、男は違和感を感じて口を挟む。
 それほど深い付き合いでも、親しくも無いが、彼の言葉は男の頭の中にある名前の主の印象とかみ合わなかった。

「グイドが……? やらかすならどう見ても白ら……いや、あいつの方だろお? グイドは7歳だぜえ……?」
「確かに、体は7歳ですが、おそらくは覚醒し、精神は17歳でしょう。肉体は魂を引きずるとはいえ、術師にとって大切なのは肉体よりもやはり精神の成熟……力の引き出し方と扱い方を理解し、自分を制御できるならば、リングもボックスも使わず強い異能を使えるのですから、リングを持ってない相手や、油断している相手ならば敵ではありません……。
 そして、あの子は僕たちがちょっとした特殊な教育を施してますからね……そのグイドが彼についているということは、恐ろしいことですよ」
「だけどよお……グイドなら」
「常識があると言いたいかもしれませんが、それは間違いです。あなたもあの子がレオナルドに対して盲目的なことは理解できているでしょう? 僕らの側で育ったあの子は、例えが悪いですが、レオナルドの為ならば自分に頬笑みかける愛らしい子どもの目玉だって抉れますし、それが子どもの目玉ではなく、自分の目玉であったとしてももちろん関係ありません。
 確かに、あの子は常識を知っている……けれど、知っているだけです。そして知っている常識すら容易く破れるほどの傲慢さが、無関心さがあるのです」

 男の表情が、苦いものに変わる。
 それなりに修羅場をくぐった男であるが、聞いていて気持ちのいい話ではない。

「大袈裟な、とはあなたに言わせませんよ。あなただって、あなたのボスのためならばそれくらいするでしょう?」

 そう、彼の言う話が、理解できてしまうというところで、耳が痛いとも言える。
 男も、またできてしまうのだ。
 どんな残酷なこととて、主と大切なもののためならば、その傲慢と無関心さをもって、やる。確実に、確信を持って、言える。

「僕を生かすためにあの子は自ら死を選ぶことを躊躇わなかった。
 貴方のように、信念のためならば、大切なもの、愛するもののためならば自分および他、外のことにまったく頓着しなくなる……いやはや、育て方を間違えましたね。否、育て方がよすぎたというべきか……僕たちの都合に、ですが」

 言葉に微かな後悔が混じる。
 しかし、彼はすぐさま目を閉じて振り払った。
 過去にしがみついてもしかたがないとでもいうように。

「つまり、もしもグイドが、彼を守るために他一切をどうでもいいと思えば、ボンゴレの人間も、邪魔する障害もすべて取り除こうとするでしょう。しかしそれはあの子が完全にボンゴレの敵になってしまうことを意味しています。それも、ただの敵じゃない、確実に、報復として殺さなければいけない存在となる。ドン・ボンゴレでも庇いようのないくらいに。
 いや、それだけならば僕がどうとでもしてあげますが、もしも、自分を犠牲にしたとなれば、取り返しのつかないことになる」

 彼は、真剣な表情で、語り続ける。
 最悪を容易く脳内で

「そう例えば、徹底的に、誰も彼もを、それこそ、しかける自分ですら騙す勢いで完璧に彼になりきって殺される、とか」
「う゛お゛ぉぉい……そりゃ……」
「あの子は、彼にとってのファム・ファタール。どんな破滅の種を孕んでいるかわかりません……」
「ふぁ……?」

 聞きなれない言葉に、首をかしげる。

「まあ、簡単に言うと、あなたのようなもの、とでも言っておきましょうか。
 まあ、しかし、あの子の場合はまだ予測しやすいので、対策のしようがあるんですが、問題なのはレオナルドの方ですね」
「レオは、それこそ、別に問題ねえだろお? そりゃ、スパナのやつがあっちついたらめんどうだけどよお」

 彼は、溜息をつく。
 深海の底のような瞳が、憂いを帯びた。

「クールに見えるグイドが実は激情家であるように、レオナルドがただ温厚なわけではありません……いえ、温厚は温厚ですが、レオナルドはグイドや周囲が思うほど、天使でも聖人君子でもないということです。普通の、怒ったり悲しんだりする人間にすぎません」
「?」
「元がグイドと同じ魂であるように、僕と波長が合うように、彼もまた、そのうちに秘めたものがある……それは、僕やグイドのように簡単に表面にでないだけ、で」

 頭が痛いとでもゆうように、こめかみに手を添える。
 その仕草がどこか子育てに悩む親のようで、彼は苦笑した。

「……実の兄を自殺にまで追いつめて、その上、主である僕を殺しかけ、更に自分も亡きものにしようとしただけではなく、やり直してまともな人生を送ろうとし始めた兄の道を思いっきり踏み外させた存在を、人は簡単に許せるでしょうか」

 地獄の釜の蓋が開くには、十分すぎる。

「グイドがどうすれば無茶をするか、っというラインはだいたいわかっているのでとりあえず刺激しなければいいとして……レオナルドはなにが、どこで、引き金となるかわからないところがネックなのです。
 会わせるべきか、先回りして会わせないべきか……。
 幸せそうな兄の姿を見れば、もしかしたら全てを帳消しにしてくれるかもしれませんが、何を持って幸せとするかは個人の価値観が違いますので……むしろ、ほいほいよくも自分の前に顔を出せたなっとなるのが普通ですよね……なにより、一時期とはいえグイド・グレゴとして完全な存在になってしまったという経験、兄を失った年月が人をどう成長させているかも未知数……運命と宿業の具合がよくなければ六道は再び輪廻の循環に僕らを組み込んで……」
「はあ……」

 どこか、独り言のような気配が強くなり、男の理解できない言葉が入る。
 なんだか、男がちょっと聞き流し始めながら、ふと、彼の目を見た。
 その瞳が、ひどく、濁っている。そう、死んだ魚のように。

「レオナルド自体は僕らが全力で甘やかした結果、非力な存在ですが……恐ろしい戦力をうっかりたらしこんでしまいましたからねえ。
 ないとは思いますが、グイドとレオナルドが人生始まって以来始めての兄弟喧嘩でもやらかそうものならば……うわー、一週間後の新聞に謎の爆発で町が焦土に、とかなってたらどうしましょう。町はどうでもいいんですよ、ただ、綱吉くんが怒るんです。なぜか僕に怒るんです。そう、いつもいつもいつもいつもいつもいつも……。
 くはははは、僕が綱吉くんに殺される」
「おい、大丈夫か!? 目がうつろになってきてるぞお!!」
「ああ、大丈夫です……ちょっとストレスたまってまして……まあ、とにかく、僕はグイドたちが心配なので、一刻も早く動きたいんです」
「おっおう、がんばれよお……」
「ええ、あなたのおかげで時間もつぶれましたし、語れてだいぶすっきりしました……本当に、僕の話とか誰も聞いてくれないんですよね……僕は電波じゃないとあれほど……」

 またぶつぶつ言い始めそうな彼を、あえて男は口を挟まず距離をとる。

「やっと、ですか」

 ふと、急に彼の口調と表情が変わる。
 先ほどまでの取り乱した姿ではない、いつもの不敵な軽薄さを帯びた。
 視線の先に、赤い瞳の男がまったく不機嫌を隠さず立っている。仁王立ちでありながら、片手にあるハンコが妙に滑稽に見えた。

「彼と話していればすぐにきてくださると思っていました」
「ハンコなんざまるごとくれてやる、帰れ」
「おやおゆあ、殺気全開ですか、怖いですね」

 地響きのような低い声に、両手を広げて肩を竦める。

「ハンコさえいただければすぐに帰りますよ。それでは、楽しい話をありがとうございました」

 また、っと微笑む彼に向かって、赤い瞳の男はハンコを投げつける。
 その勢いの良さは、彼の頭に向かって直撃コースを辿っていたが、ふっと、掻き消えたかと思えば、いつの間にか彼の手の中に納まっていた。
 それを見せびらかすように一度掌を開いて、握りこむ。

「二度と来るな」
「ええ、二度ときません」



「ああ、ザンザス、そろそろかけてくると思ってたよ」
『次にアレをこっちにやったら焼きパインにするぞ』
「別にかまわないよ。俺もよくやるポピュラーなお仕置きだし」
『……とにかく、二度と奴を使いにするな』
「はいはい……あっおかえり骸」
ブツッツーツーツー



 ある意味、うちの受けは攻めよりも危ないと思う。危なすぎると思う。でも、そんなのが好きだ!(待て
 三十路白蘭とやり直し7歳グイドの駆け落ち話の番外編的なものということで。
 骸にぐだぐだ喋らせたかったのですが、よく考えると、骸の話を聞いてくれる人ってほとんどいないよなということで、スクに出っ張ってもらいました。
 キャラにぐだぐだ話させるのが好きです。当に、骸がぐだぐだ喋るのが好きです。なんか楽しい。
 後、言わずもなが、捏造設定が好きです。この短文の6割は捏造でできております。
 骸のセリフにはグーレオ双子ネタで、書きたいネタをこっそり盛り込んでおります。
 さり気無くグーくんが自殺とか言ってますが、その話も昔書いてたんですが、あまりにも鬱がひどいので消しましたが、グーくんと白蘭の別れのときは、グークンが骸を逃がすために自分で自分を殺します。これはたぶん、やっぱり鬱になるので書きません。
 しかし、列記すると、白蘭って、グークンにとって最低だ★
 そして、レオくんはうちでは白い子ですが、まあ、それでも人間ということです。
 ボスは、骸がスクにちょっかいかけるのが大嫌いだと思う。というか、ヴァリアー全員、骸を毛嫌いしているといい。だって、マモをね、いじめたから。うん。
 スクは霧戦いなかったからちょっとだけまし。でも、きっと骸は苦手だ。
 なんだか、連載っぽくなってき気がしました。
 きっきのせいですよね……。



 昨日は、卒業式の疲れとかストレスとかでだいぶまいってました。
 薬飲んで寝たらよくなったので、がんばります。



 うちでは、ディーノはディノスクやらディノ獄がすきなんですが。
 本命はザンスクでヒバ獄なわけで。
 すると、ディーノは必然的に間男になっちゃうという思考をしていましたが。別に、ディーノは恋人同士に横恋慕しているわけではないと気づきました。
 だって、ザンスクにしろ、ヒバ獄にしろ。うちの設定だと、「受けは先にディーノと会ってる」わけで。
 つまり、むしろ横恋慕されちゃったのはディーノなんですよね。なんという鳶に油揚げ。
 つまり、ディーノは間男じゃない。
 寝取られ男!!(いい顔するな
 イメージ的に、ディーノは手をつけてなかった奥さんを神様にとられたいえすさんのお父さん。
 神様ならしかたないねって、元祖寝取られ男。


拍手レス。

19:51 こんなに早くブチ切れドン・ボンゴレが見れるとは思ってませんでした!
調子にのりましたすいません……ツナは骸には容赦なしですので、悪意全開。
 直接殴ってなかったのは、きっと髑髏ちゃんがいたので、髑髏ちゃんにはかっこいい自分でいたいという骸のプライドを砕くために説教+罵倒という手段をとったと思います。殴ったり蹴ったりだと、髑髏ちゃんに泣かれてしまいますしね!
 おもしろいと言っていただけて嬉しいです。
 白蘭加齢臭ネタはずっとやりたいやりたい思っておりましたので、ぜひやります。
 世界中の、骸と白蘭いじめの好きな方のために、日夜がんばらせていただきます!
 レッツ、言葉責め(おい

category: 日記

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日記674日目 


2009.03.06
Fri
00:05

 眉根を寄せたドン・ボンゴレがいるのは、伝統と格式という言葉がひどく似合う自分の執務室だった。
 座り心地のよさそうな黒い革張りの椅子に背を預け、目を閉じ、胸の上に手をおいて溜息をつく。そして、2,3度、疲れたように頭を振ってから、やっと目を開けた。
 視界に、二人の男女が写る。
 どちらも、よく似た髪形に、似たような服、似たような雰囲気の上に、美形と美女という組み合わせは兄妹を思わせるが、よく見ると顔立ち事態はそれほど似ていない。
 女は、不安そうに身を縮め、それでも負けないように立っているのに大使、男は、背を丸め今にも泣きそうな表情で正座していることも、二人の印象を書けはなさせていた。

「えー、第一回、うちの超優秀な霧の守護者さんのせいで白蘭に逃げられた上にグイドさらわれちゃった件について、集まってもらってありがとう、骸、クローム」

 にこり、ひどく、優しくドン・ボンゴレは笑う。
 優しく笑っているというのに、その背中には黒張りの椅子よりもどす黒く恐ろしいものが見え、ひいっと、男は身を震わせた。

「参加者が僕とクロームだけなら、これはただの独裁裁判じゃないですか……?」
「やだなあ、骸、ただの言葉のリンチだよ」
「何一つ飾らない悪意!!」 

 衝撃を受ける男に、ドン・ボンゴレは張り付いた笑顔で言葉をまくしたてる。

「いや、もうね、普通の極悪人ならいいんだけどね。白蘭だよ? 白蘭。
 うちのミスで白蘭が逃げたなんてボンゴレや俺を総袋叩きの種&不穏分子大喜びなこと外に漏れたらやばいからうかつに人員動員して探せない死ね、かと逝って幹部動かしたらやっぱりおおごとでばれちゃう死ね、グイドになにかあったら困るからヴァリアーも送れない死ね。
 もう、俺にどうしろと」
「言葉に見え隠れする殺意が恐ろしいです……」

 まさしく、殺意。
 笑っている目の奥が絶対零度をはらみ、突き刺さる。
 男は、部屋の温度が一気に氷点下に下がったような気すらした。
 そこで、ぐるりっと、ドン・ボンゴレは表情を変え、頭を抱える。

「ああ、グイドが心配になってきた……7歳になっちゃってあんなにかわいいグイドが白蘭の手元にいるなんて!! もう、骸、お前白蘭の代わりに処刑される? されるか?」
「ひい!?」
「それもいいなあ、幻術で白蘭に化けて責任とってもらおうか……お前なら誰にも気づかれないだろうし……どうせ、白蘭を処刑しても偽の白蘭が出てきてうるさいだろうから、それを利用して燻しだすか……あの人を世界で独りぼっちにしてやったけど、どうせ本人が嫌がっても周囲がほうっておくわけない。担ぎだされたところを担ぎ出した不穏分子もろとも潰せば……。
 よし、骸、死ね」

 いっそすがすがしいほどのさわやかさで、握った拳の中で立っている親指が首を切り、地面へと向けられる。
 ドン・ボンゴレはいたって本気の瞳と口調で、男に言葉を突き立て続ける。

「こっこの人、目が本気ですよ!? 仮にもあなたの守護者なのに!!」
「俺の守護者はクロームだけでいいや」
「……ボス!」

 さすがに、黙っていた女も口をはさんだ。
 隻眼の瞳が、責めるように庇うようにまっすぐに向けられる。
 すると、ふっと、ドン・ボンゴレは肩の力を抜いた。きまずいとでもいうようにほほをかく。

「……クローム、そんな顔しなくても冗談だよ」
「嘘だ!! 顔がすごく残念そうですよ!!」
「ボンゴレリングまで使って最高の環境にグイドを避難させておきながら、リングも持ってない人にほいほい侵入されてグイド連れさらわれた奴には、ちょっと罰が必要だと思っただけだよ」
「ぐっ……」

 責め立てようとする男を封じるように言葉を重ねながら、ドン・ボンゴレは本来のさえない仕草で頭をかいた。

「確かに、最終決戦のせいで人員が足りなかったから、幹部を一人もつけられなかった俺の失態でもあるけど、自分の空間に入られたら気づけよ」
「ぼっ僕だって、最終決戦でだいぶ力を失ってるんですよ……?」
「骸様も、がんばったの……」
「……わかってる。ごめん、クローム、八つ当たりした……でも、本当にグイドが心配なんだ」

 優しい顔に、女は少し安心した表情を見せるが、男は不満そうに唇を尖らせる。

「なんでぼくに謝らないんですか!?」
「ひどいことはたぶん、俺の直感がされないって言ってるけど、いやらしいことされたりしたら!! 7歳じゃ碌な抵抗もできないだろうし……幼少期の性行為は後の成長に関係するんだぞ!」
「君、性行為って……」
「ああ、くそ、俺がすぐ動けるなら、火葬に処してやるのに!!」

 頭を抱え、またがんがんと打ちつけそうな勢いで頭を振る。足では、じだんだを子どものように踏みながら、とにかく叫ぶ。

「くそっ、もう、問題はグイドだよ。嫌がるグイドを無理矢理連れてったっていうならまだましだけど、白蘭に触れてグイドが覚醒しないわけないよなあ!!
 グイドが協力的で、かつ白蘭を庇うと弱いんだよ……泣かれたらどうしよう……お願いとかされたら断れるのか!? グイドのお願いだぞ!もう十何年見てないもの見せられたら……!!
 くそ、白蘭め!! うちの子たらしこみくさりやがってー!!」

 見かけこそふざけて見えるが、表情は真剣そのものだった。
 怒りと混乱に耐えるようにぴたっと動きを止め、短い沈黙。


「よし」


 落ち着いたのか、顔をあげた。
 そこにあるのは、ドン・ボンゴレの顔。

「白蘭逃亡の件は極秘事項とする。幹部にも漏らすな。
 骸、白蘭の監視のメンツにもつ構え直したっていう白蘭の幻覚を作って騙せ。そのまま計画の変更なしで処刑は行わせろ。時間稼ぎだ。
 というよりも、周囲もそうしないとそろそろ緊張やら不満も爆発寸前だから困る。
 クロームは雲雀さんと草壁さんに協力を仰げ。あの人なら他の幹部にも漏らさず的確な仕事をしてくれるだろうから。その後で、スパナさんとレオたちに連絡を、たぶん、グイドが頼るとしたらそこら辺りだ。
 ああ、もう、合流されてもしもレオがほだされちゃったりなんかしたら、スパナさんがレオのお願いを断ることは100%ない。そもそもあの人裏切るとか特別意識しない人だから、あっさり白蘭についちゃったりするかも……。
 そうだ、ついでにグイドの幻覚も連れて、白蘭という危機が去ったから兄弟の再開とか理由をつけて会いに行ったことにして。そうすればグイドの不在もごまかせる。
 あとは、不穏分子が動き始めるのに乗じて人員を投入、白蘭の抹殺に打って出る。いや、別に実際不穏分子が動かなくても白蘭の偽物を担ぎあげたと難癖つけて動けばいい。
 そっちの方が、白蘭を見たときの衝撃もほとんどないだろうし」

 後半に行くほど、嫌そうな顔になっていき、最後に溜息でしめくくる。

「俺もあちこち手をまわしておくから、頼んだよ」
「「はい」」

 二人は声を合わせ、頭を下げた。
 次の瞬間、霧が視界を覆い、それが晴れた頃には、人の気配はなくなっていた。
 残されたドン・ボンゴレは眼を閉じ、再び椅子に背を預ける。

「……ああ、もう、俺も平気で処刑とか抹殺とか言えるようになっちゃったよな……」

 苦悩。
 本当は、いやなのにと言わんばかりに、辛そうに唇をかんだ。
 逃げてほしいと、思う部分もある。自分たちの手の届かない遠くへ。知らない場所へ。そうすれば、殺さずにすむ。そうでなければ、殺さなければいけない存在。
 そう、殺さずにはいられない。何人も不幸になった、傷ついた、死んだ。大切なものたち。
 いっそ、この手であの時殺せばよかったとすら、ドン・ボンゴレは思う。
 けれど。

「全部、昔の俺が嫌ったことだよな」

 さまざまな感情をその身にひそめながら、ドン・ボンゴレは目を開く。

「でも」

 震える唇が、大きく開かれた。


「ちゃっかりグイド持っていきやがって!! 今がかわいい盛りなんだぞ!! 俺だってまだ何回も触ってないのに!! あー!! やっぱり許せない!!
 記憶が戻ってきたらもう膝にも乗ってくれないし、チョコにも釣られてくれないし、つなよしさんvっとも呼んでくれないんだぞー!!」

 ばんばんっと、机に八つ当たりしながら、ドン・ボンゴレは言う。

「まあ、とりあえず……グイドさらった分くらいは、まずは罪滅ぼしさせてやる……。
 削りとってやる……協力者を端から削りとって孤立させてやる……」

 暗い、暗い笑みを見る者は幸い誰もいなかった。



 褒められたら調子に乗ります。
 ツナの切れ具合が足りなかったと思いつつ、楽しく書きました。
 なぜか続いちゃってます
 未来編終了後の7歳グイドと三十路白蘭の駆け落ち。設定のだいたいはz、前作と前々作をよんでください(こら
 グー君が出せなかったのが悲しい限り。
 今度は加齢臭連呼させたかったのに。
 なお、~死ね、~逝って~は、誤字ではありません。ツナの殺意が出ました。
 ドン・ボンゴレはいろいろ心中複雑です。



 無性に、山りょとスパレオと白グイが書きたい。
 でも、全部一遍には書けない。
 なんだか、歪んだ話ばっかり書いてた反動か、幸せないちゃいちゃ話も書きたいと思うように……。
 不本意ですって顔のグーくんが白蘭の膝の上に座って首に手を回してくれないだろうか。あくまでグーくんの顔は不本意で。ちなみに、人の気配を感じると、押し倒したかと思えばそこから白蘭をマウンドポジションに持ち込み殴るという壮絶な照れ隠しを始めます。
 グーくんといちゃつくときは命がけ!!
 後、未来編にてだいぶりょったんにスキンシップできるようになった山本がりょったんに抱きついてよしよししてもらえる話とか書きたいです。山本もやはり年下だな、未来にきて不安だったんだなっと解釈して優しくしてくれるりょったんかっこいい。受けだけど。
 そんでもって、うちのいちゃいちゃ要因たるツン抜きスパレオがいちゃらいちゃらちゅっちゅしてくれればいいわけで。レオくんのお顔舐めたり、瞼にちゅっちゅしたり、(えろいこと抜きで)一緒に寝てお互いの体温にぬくぬくしてじわーっとしちゃえばいいのに!!
 もう、お前ら結婚しろよ!!(落ち着いてください

 しかし、実はまだおマニアなぐーくん。普段はクールだけど、だめであればだめであるほど頼られれば頼られるほどぐっとくるっていうのも考えてしまいます。
 現在の恋人は白蘭。顔だけでなにもしないのでだいぶぐっときているのだが、そのうち大会社の社長としてときめきメーターが下がる(ただし、大会社の社長でありながらさぼりまくり、怒られまくりという、仕事はできるけど人間的にだめっというとこにときめきメーターアップ)
 というなんだかよくわからない話も書きたい。
 正直、花ちゃんをとりあうりょったんとディノの話とか、りょったんと花ちゃんの結婚式を見守る山本とか、スパナのことを思って笑ったのが最後でした、とかいうレオくんも書きたい。
 ネタばっかりたまっていく。
 あと、さりげなく、ベルレオとか書きたい(ぇ
 某花束様のところでみたベルレオ(グイ)に何か目覚めさせられた気がする(マイナー好きめ!!
 実はレオくんのナイフとか、ワイヤーとかの暗殺方法の師匠ベルとか楽しそうだなっと。幹部の中では一番年下で、性格上部下もいなさそうなベルのところに、殺さないように鍛えてやってねっと、12歳くらいのグイドにいろいろ教えたらいいのに。グイドは小柄で力がないから、ナイフ系の技とかを磨くわけで。それならば、やはり暗殺とナイフの天才として、ベルに弟子入りさせたみたと。もちろん、骸じゃなくてツナ経由で。
 ベルは基本、天才だからうまく説明できないけど、がんばってついてくるひたむきな年下がかわいいと思えてきて……とか、楽しそう……。気分によってベルフェゴール先輩とベルフェゴール師匠を変えさせるとか。
 ヴァリアーに入れよっとか誘ったりしてかわいがるといい。
 そして、ミルフィで行方不明になったのを聞いて、マーモンの喪失をフラッシュバックして「ちょっと、先輩どこいくんですか」「ミルフィオーレの本部に行く」「う゛お゛ぉぉい、ベル止めろー!!」とかいうことになったら……。
 妄想捏造大好き。
 ネタだけがたまるー。脳内の設定全部かけたらいいのに……設定だけ書いても書ききれない……飽和状態です。
 俺のネタは108まであるぞ!!(帰れ

category: 日記

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日記673日目 


2009.03.05
Thu
01:30

「おい、テュール、なにぼうっとしてんだ?」
「ああ、シャマルか、ちょっと考えごとだ」
「考えごと……? 何をかんが……いや、ききたくない、全然聞きたくない、言うな」
「……シャマルのことばかり考えていたよ」
「きめえ!!」
「具体的に言うと、シャマルの死因のことばかり考えてたぜ」
「ひでえ!!」



 テュールに、シャマルのことばかり考えさせてみた。
 なんだこれ。
 衝動的に思いついたものを書くのはやめた方がいい。
 4コマ形式で描けたらもっとよかったと思う。
 すげえいい顔の剣帝さんを想像してください。 



 辛辣な言葉がいいとほめられました(ほめられ……?
 これは、もっとグーくんにひどい言葉をがんがん言わせてもいいよってフラグに違いない!!
 がんばります!!
 グー君のひどい言葉の半分は照れ隠しで、もう半分は本音。


 昨日の日記にも書いた801本ですが。
 設定が自分に好意を持つ人間の心の声が聞こえるというものだったので、そういうスパレオもいいなって思いました。攻め役が見た目の美形さからは想像もできないエロいやつというのがいいです。
 学園パラレルで、スパナも、無表情無口に見せかけて、レオくん見ながら「抱きしめたい、かわいい」とか心で連呼してればいいのに。
 スパナ=機械工作部の部長 レオくん=生徒会会計で。
 予算いっぱい使うし、問題も多いから、レオ君しょっちゅういかなきゃいけない設定だとおいしいです。
「何か用?(またきた。かわいい、触りたい、髪撫でたい、抱きしめたい、逃げるかな。かわいい、抱きしめてもいいかな。かわいい。うなじきれい)」
「えっえーっと!! 予算のことで、お話が……」
 そのうち、何かの事故でぎゅうって抱きしめられてから、抱きしめることを赦しちゃっていちゃいちゃすればいいのに。
 レオくんが両手を控えめに広げて「抱きしめても、いいですよ」とか言って、スパナが珍しくびっくりした表情になればいい。
 積極的なレオくんを想像するだけでいろいろいける!!(いくな、どこにもいくな
 1許したら、10押し通されると思う。うなじとか耳とか、指とか舐めたり噛んだりされちゃうよ!!
 そのうち、心の声にやらしいことしたい系のものが混じってきて、レオくんは許すのか、許さないのか!!
 一番の問題は、レオくんは好き好き言ってるの聞いているわけで。
 でも、実際口に出されてないし、レオくんも好きって言ってから、実は付き合ってないという。
 周囲から見て「……」なことに!!
 グーレオ双子設定で、グー君もそういう体質ならいい。グー君は、スル-スキル全開で、生徒会長白蘭の想いを聞いても顔には出さない。
 けど、誰もいないところで出す。赤面して
「あの恥ずかしい変態はあああああああああああ!!」
 とか叫んじゃう。
 意外と白蘭の心の中が純だといいです。エロでもいいけど。


拍手れす

17:51 「あなたとは、いつまでもたにんでいたいんです」とか、
辛辣なグー君をご支持いただきありがとうございます!!
 あなたのおかげで、ますますグーくん口が悪くなることは請け合いかと!!(それはいいのか……?
 一人だけ楽しくかいてるのだと思っていたので、うれしいかぎりです!!
 後、言われると調子にのるので、たぶんそのうちぶちギレドン・ボンゴレは出ると思います!
 黒ツナをご期待ください。

category: 日記

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日記672日目 


2009.03.04
Wed
23:03

 子どものとき、大人になればなんでもできるような気がしていた。
 欲しいものはなんでも手に入るような気がしていた。
 
「おーい、マーモン、バカ鮫しらねえ?」
「やあ、ベルおかえり。任務どうだった?」
「んー、いつも通りつまんなかった……それより、バカ鮫は?」
「ベルがスクアーロ探すなんて珍しいね。どうしたの」
「んー、別にー?」

(もうすぐ)

「どこにいるか知ってるけど」
「けど?」
「今は行かない方がいいと思うよ」
「なんでさ」
「ボスと一緒にいるから」
「うしし、何、ボス暴れてるの?」
「スクアーロが、ボスのところにいって30分」
「?」
「ボスが暴れてないから、行かない方がいいよ」
「ああ」

 ――いい雰囲気なわけね。
(もうすぐ、)

「何か用だったの?」
「別に、どうでもいいことだからいいや」


 実際なにもできないし。
 何も手に入りやしやい。


「もうすぐ、誕生日だろって、からかってやろうと思ったのに」



 ベルスクを久しぶりに書こうと思ったら、なにかねじれました。
 もうすぐ、すくの誕生日ですね。言ってないと忘れる(最低
 才能がないと文章が言うこと聞いてくれないよ!!
 なんか、いつもいつもかわいそうな王子様で困ります。
 誰か、誰か幸せにしてあげて!!

 それにしても、いつまでたってもマモばかりで、フランが書けない。
 だって、フランも好きだけど、マモはもっと好きなんだああああああああああ!!(泣



 まだお萌えとして、男は落ちぶれた方がおいしい気がする。
 骸しかり。ボスしかり。幻ちゃんしかり。
 だから、白蘭も負けければ負けるほど落ちぶれて(私だけの)愛が相対的に上がると思うんだ!!
 そうだ!! 食べ物は、腐りかけがおいしいんだから、男も落ちぶれた腐りかけがいいんじゃ!
 落ちぶれて、一人ぼっちになっちゃったまだおを、やっと手に入れたというのは、ヤンデレ受けになるのか、健気受けになるのか。

 何言ってるかわからなくなりました。


 妹の謎。
にん〇まのどいてんてーは大好きだけど、な〇とのいるかてんてーが嫌いらしい。
え、なんで。だって、ほら、いるかてんてー嫌いって人あんまり見たことないというか、どいてんてーが好きなのになんでいるかてんてーは?
 謎である。


ジャンプ感想。

一番の問題
・山りょかつ、りょ花で問題ないという結論(ついでにいうと、髑りょも好き!
 りょったんは皆大好きの方向でいいんじゃないかな(それは現実逃避です
 でも、決して山本にそれを漏らしてはいけない、未来が改編される恐れが……(それはお前のところの山本だけ
 でも、γ花説とか、ディノ花とか結構好きだったので、それが残念でした。
 しかし、花ちゃんなら、りょったんをあそこまで躾ていい男に育て上げることができると至極納得できました。

・バジルはかわいいので、いつも問題がない。
 一度この子も実は骸側じゃ……っという説をたてていたんですが、全然関係なかったみたいです。片目はキャラ付というか、普通に両目出てるや。
・間男、学校に不法侵入(なぜわざと悪く言う
 三十路は、誰も老けたように見えない。

category: 日記

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日記671日目 


2009.03.03
Tue
20:22

 ああ、拝啓前略。
 骸様クローム姉さんランチアさん犬兄さん千種兄さん綱吉さん。その他諸々の方々へ。
 育てられた恩もなにもかも踏みにじって申し訳ございません。
 悪い男に引っかかりました。かなりの極悪人でございます。
 愛しかありません。愛しかいりません。
 どうか、愛に生きる不幸をお許しください。

 後略。


「眠いなら寝てもいいって言ったけど」

 白髪だが、若い男がつぶやく。

「本当に君が寝るとは思わなかった、グー君」

 腕の中、黒髪の子どもを抱き、優しげに微笑む。
 ひどく、柔らかな光景だった。
 男のその耳は子どもの寝息を聞き、その眼は子どもの寝顔を見、その腕は、子供の体温を感じ、その体で全身を預けてくる子どもを支える。
 そこが、もしも暖かな部屋で、子どもと男の関係が親子、あるいは兄弟であれば幸せだと言えたかもしれない。
 だが、子どもと男は血縁関係は全くと言っていいほどなく、また、そこはひどく薄暗く、汚れた倉庫のような場所であったため、どう見ても、誘拐犯の潜伏中にしか見えなかった。

「僕には、絶対油断した姿見せなかったのに」

 それでも、楽しそうに笑って男は子どもの柔らかい丸みを帯びた頬をつつく。
 子どもが、うめいて嫌そうに顔をそむけた。

「それにしてもねー、グー君。まさか、スパナくんとレオくんが君から離れて住んでるなんて知らなかった。
 うーん、やっぱりあれかな。グー君の記憶を刺激したくなかったのかなー?」

 くすくす笑いながら、独りごとを続ける。
 時折、ちょっかいをかけながら寝てる子どもの反応をうかがう。
 そのたびに、子どもは起きないながらも、嫌そうにうめいて腕の中で身をひねった。
 和やかな雰囲気。

「たぶん、追手はしばらくこないかなー? まあ、きたとしても僕が逃げたなんておおっぴらにできないから、たぶん骸くん辺りがくると思うんだよね。
 グー君が僕と駆け落ちしちゃった失態を帳消しにしなきゃいけない。かといって、ドン・ボンゴレがグー君を見殺しにするわけがないから、骸くんなら、グー君を説得できると考えるだろうし。
 僕も、指輪もボックスも全部ないし、ドン・ボンゴレに「貴方がやったことをやり返す。世界でたった一人にしてあげます」とか言われちゃって、人脈も使えないから助かるよ」 
 
 ねえ、グー君。

「そんなことしなくても、僕はずっと世界で一人だった気が、今はするんだ」

 初めて、声のトーンが少し落ちた。
 笑みに、影が見えた。疲れたような、寂しいような、複雑な感情。

「気づかなかっただけで、ずっと、独り遊びばっかりしてたんだと、思うんだよ」

 語りかけるような、独り言。

「楽しいような気がしてた。でも、ただ他を知らなかっただけで」

 そこで、言葉を打ち切る。
 過去をめぐるような、万感の沈黙。
 振り返れば、誰もいない。傍に、いない。遠巻きに見つめるばかり。眼が合うこともなかった。自分の目をまっすぐとみつめてくれるのは、敵だけ。
 後悔だったかもしれない。あるいは、別の感情だったかもしれない。
 それでも、やっと、実感できたと。わかったと、納得できた。
 表情が緩む。

「本当は、全部、全然つまらなかった」

 溜息が、漏れた。
 胸のつっかえがとれたような、ひどく、爽快な気分。
 長かったと、胸中で、つぶやく。

「でも、今は」

 腕の中で、こどもが、きゅっと、服をつかんだ。
 夢を見ているのだろう、反射のように男の服を掴み、すり寄る。

「でも、今は二人ぼっちだね」

 いとしいと、思った。
 はなれないでと、あまえられて、たまらなくなった。
 手放せないと。
 やっと、手に入れた、確かなもの。大切なもの。
 やり直そう。
 1から、全部。全部から、逃げ出して。

「グイド」

 はっきりと、名前を呼ぶ。
 すると、うっすらと、瞳が開いた。

「だいじょうぶ」

 小さな手が、顔に伸びる。

「いやがっても、ひとりになんか、してやりません」

 こんどはちゃんと、ろくどうのみちゆきすらてをとって、あんないしてあげましょう。
 おぼろげな瞳に、高い声。
 それでも、強い、意思がある。

「うん、僕も、もう、誰が奪いにきても、離してあげない」

 そして、どこまでも逃げよう。
 世界の果てでもいい。
 あの時は言えなかったことを言って、あの時はできなかったことをしよう。

「時間だけは、今はいっぱいあるから」

 眠そうに、子どもは目をこすった。
 もう少し寝ててもいいのにっという声を無視して、少し、考える。
 子どもの視線の先、自分の手が、ぎゅっと服をつかんでいることに気づいたのだ。
 しばらく、まだはっきりとしない頭で考える。
 考えて。

「ぁ」

 小さく声をあげて手を離した。
 顔が赤く染まり、それを隠すためにうつむく。

「グーくん?」
「……グイドです……」

 顔を覗き込もうとする男を制して、子どもは照れ隠しに口を開く。

「じかんは、それほどないです」
「え?」
「ぼくはともかく、びゃくらんさまは、じゅみょうが……」
「寿命!? そんなにすぐに寿命こないよ!! 僕そんな年じゃないよ!!
 僕そんな年じゃないからね!! 違うからね!!」

 倉庫にこだます声を聞きながら、子どもはとにかく、早く顔よ冷えろと願うのだった。



 続いちゃった白グイパラレル。
 グー君が転生7歳で、白蘭が負けちゃって全てを失ったという設定。
 現在は、スパナとレオくんとこにいくのが目的で進んでおります。なお、レオくんとグー君は、もともとは前世の記憶なしだったグー君を刺激しないために会ったことはありませんでした。後、レオくんが、兄が死んだこと、生まれ変わったこと、年下の兄をどうよんでいいかわからなかったのもあります。
 心の整理期間がほしかったという。
 全部失って、身軽になって、一緒に逃げて。やっと、安心してお互いを愛せるようになった感じを出したかったんですが。
 なんだか、よくわからないことに。
 グー君は、肉体に魂が引きずられて子どもらしく素直になってます。
 でも、まだ恥ずかしいものは恥ずかしい。
 ちなみに、うちでは黒曜は仲良し家族です。 
 続く予定はないですが。
 続くなら、グー君さらわれてぶち切れ気味のドン・ボンゴレさんや、一方的に罵られる霧の守護者(凪じゃない方)とか書きたいです。



 工具という凶器を持ってるスパナは。
 戦闘能力の低さゆえに誰の背中でも工具持ったまんま立てるから、それを利用してレオくんを殴って気絶させちゃえば。
 っというヤンデレスパナを考えてみた。
 頭は鍛えられないし、細腕でも工具で殴れば致命傷だし。
 起きたら頭痛いし、手錠されてるし、周囲では行方不明にされてるし、スパナは監禁してるのに、のほほんっと扱うしでどうしていいやらわからなくなるレオくん。
 ストックホルム症候群でらぶらぶになればいいですよ。いわゆる吊り橋効果。
 しかし、意外とレオくんが、危ない道を歩いてきただけに、監禁慣れとかしてたら激しく萌える。
 拷問されないし、食事も出るし、無理に抵抗してなにやらされたら困るし(なんてたってスパナは突破容易なれど、モスカはきつい)とりあえず、様子見でおとなしくしてればいいのに……。
 へたくそに包帯巻いたり、傷口にちゅーするスパナとか素晴らしいと思います。
 あれ、なんで歪んだ話ばっかり最近考えてるんだろう……。

category: 日記

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日記670日目 


2009.03.02
Mon
01:48

※ぐろい捏造話です。
 7人のテュールの[嫉妬]のの意味が分からない人は、大変注意しないと本当にわけがわかりません。


「シャマル、久しぶりネ。初めて会ったときぶりネ。あれ、でも、初めて会ったときは、僕は僕じゃないから、違うネ。はじめましてネ?」
「お前らテュールどもは、どうして俺は男は診ないって言ってるのに俺を呼び出すんだ」
「それは決まってるネ。シャマルに嫌がらせするのが皆とびっきり好きだからネ」
「で、今日はなんだ」
「用事終わったら、すぐ帰る気ネ? それはだめネ。昔話でもするネ」
「昔話するほどお前との思い出なんかねーよ」
「僕が、殺さない、傷つけない人間に会ったのは、そう、シャマルで確か三人目だったネ」
「こら、勝手に始めるな」


 かわいそうな少年がいました。
 ずっと、ずっと閉じ込められて、人を傷つけることと、痛めつけることと、壊すことだけを教えられた青年がおりました。
 そんなある日、男を化け物が見つけました。
 バッドエンド。
 男は死んでしまいました。


「お前の眼は、もうだめだな。悪くなることはあっても、よくなることもない」

 医者が、苦々しげに言う言葉を、彼はただ黙って聞いていた。
 特になにか思った様子はなく、幼い顔で、医者見ているだけ。
 その瞳は、うっすら濁り、何かを映しているように見えなかった。

「男は診ないんだぞ」

 そう言いながら、診察道具を片づける背中に、軽い声が投げかけられた。

「僕の目、見えなくなるネ?」
「簡単に言うとそうなるな」

 あっさりと、フォローもせず肯定する。
 普通の人間ならば、絶望を感じるところだっただろうが、彼の反応は淡白なものだった。

「ふーん、まあ、そんなことはどうでもいいネ、ところで」
「そんなことでも、どうでもいいことじゃないだろ……」 
「僕にとっては、どうでもいいことネ、今まで何も見えなかったから、一緒ネ。今少し見えてることの方がちょっと変ネ」

 まるで他人事のように、実感の伴っていない声。
 ふわふわと、現実感のないように拙く喋る。その様は、決まった言葉を紡ぐ人形か玩具のように見えた。
 医者は、気持ち悪さに微かに震える。

「白衣、似合うネ」
「は?」
「白衣似あってうらやましいネ、僕には白は似合わないネ、うらやましいネ」
「言っとくけど、俺はそういう趣味がないから男に褒められて、もうれしくねーぞ」
「ほめてないネ、うらやましいと思っただけネ」

 子どものようでありながら、乾いたように、微かに、笑う。

「僕、白が好きになったネ」
「好きに……?」
「今まで、僕、色を見たことがなかったネ。知らなかったネ。黒以外はなにもわからなかったネ、でも」

 ほんのりと、白い肌に色が刺す。
 興奮しているのか、手がばたばたと動いた。
 それは、人形に命を吹き込んだかのような、劇的な変化。

「だって、あの人、すごく白かったネ。肌も髪もすごく白かったネ。きれいだったね、びっくりしたネ。眼はすごく真っ黒だったけど、でも、白かったネ」

 だから、好きになったと。

「僕、あの人に殺されるネ? だって、あの人の目、すごくこわかったネ。あっ怖いっていうのも初めてネ。僕のことあそこでは怖いいう人多かったけど、僕が怖い思うことなかったネ。
 すごいネ。あの人すごいネ」

 きらきらと、薄い膜の張ったような瞳が、揺れる。

「僕が、うらやましいとすら思えないネ。あんなものにだけは僕だってなりたくないネ。すごいネ。
 今まで、人を羨ましくないなんて思ったことなかったネ」

 医者の視線にも構わず、ただただ声が荒ぎ、熱がこもる。

「もしもこの目が見えなくなるなら、最後に見るのはあの白がいいネ。他はだめネ。だから、あの人に殺されるならいいネ。
 白を焼きつけて、死ぬネ」


 かわいそうな少年がいました。
 ずっと、ずっと閉じ込められて、人を傷つけることと、痛めつけることと、壊すことだけを教えられた青年がおりました。
 そんなある日、男を化け物が見つけました。
 バッドエンド。
 男は死んでしまいました。
(なぜなら、男もまた、化け物になってしまったからです)


「シャマルを呼んだのは、簡単なことネ。テュール様が、僕を殺してくれなかったネ。それで考えたネ。ずっと僕は生きていかなきゃいけないネ。
 でも、やっぱり最後に見るのは[怠惰]のの、白がよかったネ。でも、いつ僕の目、見えなくなるかわからなかったネ。
 だから」

 今まで、背を向けていた彼は、振り返る。
 医者に向って、笑ってみせた。
 嬉しそうに、うれしそうに。

「テュール様に抉ってもらったネ」

 医者は、何も言えなかった。
 目をそらしたかったが、動けなかった。全身に寒気が走り、震える。嘔吐感が、胸までせりあがっていた。

「[色欲]のが、化膿したりしたら危ないから、シャマルに診てもらえ言ったネ。[色欲]のは羨ましいネ。美人だから、シャマルが素直に言うこときいてくれるネ」
「頼むから、俺は常識の範囲内の存在だから、非常識に混ぜ込まないでくれ」

 そう、医者は心の底から頼みながら、鞄を開く。
 一刻でも早く、そのぽっかり穴のあいた双眸を隠したいがために。



 シャマルと、7人のテュールをからめるをテーマに。
 今回は、[嫉妬]のに。
 実は[嫉妬]のはかなり設定をがちがちに決めているお気に入りだったりします。
 でも、性質上、あんまりテュールともシャマルと絡めないため、全然設定が出せないので、ここで一気に出してみる。
 テュールたちの中で2番目にいかれてて、一番おぞましい存在です(テュール除く
 彼は、盲目の拷問吏です。普段は義眼を入れてごまかし、手で触れたり、空気で、なんとなく相手を目以外で見て羨んでいるというおかしな設定。
 暗闇に特化させるために、そうしました。そのあたりの設定も決めてるけど、出すことはないと思います。
 後、少年っぽい描写と、実際外見をしているけど、実は結構年いってたり、7人のテュールの中でも古株ったりします。
 [傲慢]のとセットにすると、外見だけならばかわいいコンビになります。
 すごい、自己満足、周囲置き去り設定でした……。



 今日は明日に備えてエチャをしません。

 一口ジャンプ感想。
・山本がりょったんの横にいてにやにやしてるから私もにやにやしたら、とんでもない爆弾が落ちた。
 それもそれでかわいくてあり。捏造二ストとしては余裕です。

category: 日記

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